【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦
近未来SFサバイバル
PGバトルロワイアル -ディレクターズカット-
※文字制限等々の関係上、簡略化して流れを良くするために、いろいろ省いたりするので個人的には【小説だろうか?】な認識です。
現在 2日目 午前8時25分
-【残り18名】-
http://p.tl/tJGM
禁止区域 2日目午前8時 より
http://p.tl/xIsq
作品中でカットされた設定や、詳しい内容を知ることができます
PGBRwiki http://www43.atwiki.jp/pgbr-himmel/
選手イラスト:http://urx.nu/2ooE(ああ◆ILC.mHQXwA より贈呈)
いままでの投稿 No.605まで
>>610 >>611 >>612 >>613 >>614
※ある意味即席小説なので、原作と世界観を類似させ、少し引用している部分があります。
※この作品はプロット立てずに書いてます。行き当たりばったりです
※強要されて書くわけじゃないので、必要なくなったら書くのをやめます
Page:[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 2.中盤戦、其ノ( No.477 )
蹴りが手に当たり、【金星】の手にあったデリンジャーは二発目を使うことなく、茂みの遥か向こうへと飛んでいった。だが、【金星】は諦める要素はなかった。キックボクシングがなんだ、所詮は競技用の武術でしかない。それは人を殺せるほどのものではない。その力は、人を殺す覚悟を持って使えないだろう、武闘家ならば。
【金星】は、先ほど拾っておいた鉄パイプを腰から引き抜く。
「お、おい! 鉄パイプなんて卑怯だろ!」
「……相変わらず君は、状況が読めないね。そういうところがいけないんだよ。バカっていうんだけどね、そういうの」
「なんだとこのやろっ!」
「短気で八方美人で下心も隠せない愚か者。……ああ、最も酷いのは、どチビってことだったかな」
「――っ!」
怒りに震えた【波風】の蹴りを鉄パイプで受け止めると、その足を思い切り鉄パイプで殴りつける。初めての感覚だが、悪いものではなかった。確かな手応えと苦痛に顔をゆがめる【波風】の顔を見ると、アドレナリンが次々と湧いてくる。……いけないな、こんな凶悪な顔をしては。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 2.中盤戦、其ノ( No.478 )
ちらり、と視線を一瞬だけ彷徨わせる。【レイナ】は少し離れた場所で、静かにこちらの様子を見ていた。おびえているのかは分からないが、好都合に変わりはない。
「さあ、そろそろ終えよう。僕にも時間がないんだ」
「ふざけんなっ!」
性懲りもない、と【金星】は拳を振り上げてきた【波風】の手を払いのけると、身体を押して地面へと転ばせた。……紳士的なやり方ではないし、計算高さも感じられないが、仕方ない。しっかりと鉄パイプを両手で握りしめると、【波風】の頭に向かって思い切り振り下ろした。
手応え、視覚確認、高揚感。そのすべてが、【波風】が死んだことを告げていた。実力差などわからなくとも、こいつにだけは勝てるという自信はあるものだ。
【金星】が振り返ると、【レイナ】は嬉しそうに手を合わせた。
「ありがとぉ、丁度鬱陶しかったのよね。あなたひとりっぽい? パートナー欲しいんでしょ?」
嫌な女だと【金星】は心の中で思う。目の前で誰かが殺されても、それを良かったと言えるその時点で、メンタル面に問題を感じる。出来ればこんな女とは組みたくはないが、仕方ないだろう。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 2.中盤戦、其ノ( No.479 )
少なくとも、脅威となりそうな人間を残しておくことは良いことではない。予想……根拠の少ない勘のようなものだが、この戦いで生き残るのはおそらく「ひとり」だ。それに備えても、脅威を減らしておくことは重要だった。
【金星】は素直に頷いておいた。どうせ、また時間が経てば、パートナーを失ってあぶれてくるやつも出てくる。それまでの辛抱だ。
【レイナ】は【波風】と同じくらい空気が読めないやつだ。それを明るいという人間もいるが、【金星】はどうも好きになれなかった。一言でいえば五月蠅いのである。
「まあ……足は引っ張らないでくれ」
「誰に向かって物言ってるのよ。大丈夫、危険になったらあなた放ってでも逃げるから」
「そうしてくれ」
いざというときに、囮になるぐらいの価値はありそうだった。【金星】はだんだん、自分の心が黒く染まっていくことを感じていた。だがこの開放感は、いままでにない。もっと、誰かを殺してみたいという気持ちは、もはや否定できないものになりかけていた。
丁度、午後0時を告げるサイレンが鳴り響いたときだった。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 2.中盤戦、其ノ( No.480 )
文字制限うぜぇ
長いのが面倒だから次6人ぐらいさよならしてもらおう
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.481 )
大量死亡予告だと······
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.482 )
あれ、選手イラストが消えてる
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.483 )
と思ったら死んだ奴に×つけるようにしたのか
わかりやすい
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.484 )
コンボで連続撃破とか期待
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.485 )
×マークついてない画像は無いかしら
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.486 )
元画像うpした
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.487 )
そして一週間なんだぜ。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.488 )
まあ忙しいんだろう
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.489 )
なあこの絵書いた人ってまだいるのhttp://syosetukyokai.umu.cc/bbs/uplodah/src/file7.png
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.490 )
居ますよ
頭脳明晰で殺しを躊躇わないとか金星強すぎ
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.491 )
こうなると逆に金星すぐ死にそう
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.492 )
おっおっおっ
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.493 )
それでも待つ
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.494 )
中盤戦
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.495 )
pg.
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.496 )
s
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.497 )
支援あげ
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.498 )
b
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.499 )
r
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.500 )
こんなんあったのか
どうせ昔みたいに飽きたらポイなんだろうな
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.502 )
戦
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.503 )
【
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.504 )
PCが完全に死んでやばかった
復旧に時間かかったわ
データはオンラインストレージで助かったけどね
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.505 )
生存確認
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.506 )
中盤
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.507 )
ーBROPー
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.508 )
btr
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.509 )
rw
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.510 )
正直ああでスレ上げすんの疲れてきた。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.511 )
風お前はよくやったよ
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.512 )
ゆっくり休むといい・・・
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.513 )
まぁあげるんだけどな
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.514 )
あs
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.515 )
ポケモン発売までもう少し
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.516 )
bw2
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.517 )
ひんめ?
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.518 )
る。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.519 )
ちゅーばんせん
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.520 )
SSブームですよひんめるさん!
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.521 )
>>520
そんな時代はもう無い
おっすおらひんめる!!!!
今年は最もレポートやら活動やら就活やらになって忙しい年ですのん。もう逃げ出したいぐらいに……
小説も書きたい、絵も描きたい、遊びたいいいぃぃぃ
夏休みもそう時間なさそう
もっと昔に戻りたい、高校時代とか。あのときはとにかく時間あった気がする
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.522 )
駄文投稿したいけど、現在は中途半端な時間ですので
こうして糞亀更新で書いてる(書いてるって言わせてください一応)わけだけど、今更ながらバトロワじゃなくて、別のオリジナリティ世界観で住人小説書けば良かったなと後悔。そうしたらもうちょっとスピード早く書けてるかも? 二次創作苦手なので。
やっぱり二次創作部類のものは、原作という一定の印象があるから辛い部分があるねぇ……。個人的には、原作を大きく壊したくないってのがあるし……。まあ壊れてるけど。もともとが駄文だとしても、さらに自分の中の力が発揮しきれてないと思わざるを得ない。
この作品は書き貯めせずに投稿してるけど、後で読んで、ここが矛盾してるなとか、こうしておけばよかったって思っても直せないのが、リアルタイム投稿の辛いところだよね。修正するのも面倒だし。
出来るなら完成度高めたいのは言うまでもない。(今見直すと、いろんな部分をもっと深く、関連強くできるって思う)
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.523 )
(もし、)これが書き終えた頃になったら、たぶんウィキの方にまとめる文章はかなり修正して載せる。もしくは、このスレが万が一消えたときは、残りはウィキでまとめて最後まで載せるつもり。
だからここに投稿するやつは、ホントに「企画文章」程度みたいになるので、申し訳ない……。
そうしないとね、いろいろと。
文章多いままだと、投稿規制も辛いし、はじかれるたびに気持ちが萎えるので……
あと、過去にあった「小説のデータが消えた!!」とかいうのはたぶん無いので大丈夫。
今はオンラインストレージ?とかいうので保存してるから。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.524 )
ここの文字制限っていくつだっけ
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.525 )
http://syosetukyokai.umu.cc/bbs/uplodah/src/file10.jpg
現在配置。たぶん
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.526 )
最初から読んで一晩でやっと追いついた
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.527 )
2日目 午後0時21分
木の陰に腰を下ろし、【たんたん】は、ひとつ静かに息を吐いた。突然の襲撃は、その後に続くことがなかった分、逆に、常に気を張り続けなければならないのは辛いことだった。【ちとせ】に命を救われたのは間違いないだけに、自分の注意力の無さが情けなく思う。
「ほんとうに体力ないのね」
「ごめん、だけど、そういう風に設定されちゃってるのかも」
【ちとせ】の言葉に、【たんたん】はそう返す。PDFを見ると体力(ライフ)ゲージ、およびスタミナゲージが常に表示されているのだが、そのスタミナゲージは、【たんたん】が少し体力を使う移動をするとすぐに消費され、そして身体が重くなっていく。その回復にも、数分の時間が必要になっているらしい。
対して、【ちとせ】はというと、明らかに【たんたん】よりもスタミナゲージの減りは遅く、また回復の早さも比べものにならなかった。陸上部の過去をもつ【ちとせ】に与えられたアビリティというわけなのだろう。
……そう比べると、いかに自分が情けない状態なのか、【たんたん】は嫌ほど思い知らされる。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.528 )
「仕方ない……とは言わないわよ。男なら、もっと普段から体力ぐらい付けておきなさい」
「面目ないです……」
暗い森の間をすいすいと抜けていく【ちとせ】には、頭が上がらなかった。
何か出来ることはないかと、【たんたん】はPDAを起動し、マップを確認した。
ふたりは、小さな湖の周りを沿うように南へと進んできたのだが、現在見える範囲には、南の端の方に灯台とおぼしき建物が建っていた。丁度、T−20に当たる場所だ。ふたりはそこを目指していた。
【ちとせ】の考えが他の誰かにきちんと伝わっていたのなら、誰かひとり、いやワンペアだけでも、そこにいるはずだった。
「……よし、もう大丈夫だ。行こう」
「早く、建物には着きましょう。これ以上、出歩くのは危険だと思う」
夜はすでに深い闇を落としており、どこから、誰かが常に狙っているような感覚は、ふたりを精神的な面で追い詰めていた。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.529 )
ひんめもっと小説書いてよ
ひんめるって今大学生?
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.530 )
時間がとれないのはさておき
よくわけのわからないところで投稿はじかれる
これだけ多い人数を一気に動かしていくのも初めてってのもあるし、出来るだけ矛盾を作らないように、綺麗に動かしていくのは難しい
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.531 )
甘えんな
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.532 )
なにそれ
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.533 )
明かりの灯っていない灯台の周りは、辺りと同じく薄暗かったが、どこか建造物というだけで安心できる部分があった。幸い、その周りは広場が広がっており、他に誰かいないかどうかも容易に確認できる。動くものがあればすぐ目にとまるだろう。
灯台の入り口の扉を、【ちとせ】はゆっくりと回した。鍵はかかっておらず、扉は少し軋んだ音を立てながら開く。中に反響する分、【ちとせ】は開けてからしばらく、中に入るのを躊躇った。
「誰かいる?」
「知らないわよ……。確認してよ」
「ええっ、僕が?」
「かっこいい見せ場を少しぐらい作りなさい、情けないんだから」
「うっ……」
そう言われて、【たんたん】はしぶしぶと灯台の中に入った。【ちとせ】は扉のすぐ内側に回り込み、そこで中の様子に注意を払った。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.534 )
灯台の中は、中央にらせん状に上る階段と、その周りには閉ざされた扉がふたつあった。いきなり上に行くのも嫌だと感じて、【たんたん】は下のふたつのドアから確認してみることにした。
ひとつは、大きな部屋だった。机とイスがいくつも並んだ、休憩所のような場所だった。いくつもの窓が、外の仄かな月明かりを取り入れて部屋の輪郭を浮かび上がらせている。当然、人の気配はない。
もうひとつの部屋は、売店のような場所だった。薄汚れたポップ広告やポスターが張られている。同じく、人の気配はない。【たんたん】は少し気になって、中を見回ってみた。
陳列棚には何かの商品箱のようなものがいくつかおいてあるが、すべて中身は空っぽのようだった。レジの裏にまわってみる。同じく、何かしらの箱が置いてあるだけだったが……
「こういうこと、ちょっとしてみたくなっちゃうよねえ……」
レジ台は開いてはいなかった。まったく無意味だとしても、【たんたん】は少し気になって、レジを触ってみる。……電気が通っていないらしく、無反応だった。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.535 )
ふと足下を見ると、棚の中に拡声器が転がっていた。それだけならいいのだが、妙なのは、もうひとつそこに転がっていたような、うっすらとしたホコリの無い部分があることだった。
「誰かいる!?」
今更ながらに【たんたん】は警戒して身を屈めた。そもそも、無警戒に部屋の中に入った時点で危険だった。
おそるおそる、何もいないことを確認して、【たんたん】は急いで部屋から出た。
「何かあった?」
「たぶん、誰かいる! ここに!」
「見たの?」
「いや、でも……」
そのとき、ふたりは微かな物音に気づいて振り返った。上階へと伸びる螺旋階段の先に動く影に、【ちとせ】は武器として支給された強力な『ライト』を初めて向けた。暗闇の中でそのライトを直視すれば、目がやられる危険さえあるほどの強力な光が、動く影を瞬く間に照らし出す。
「誰!? すぐに降りてきなさい! こちらには銃があるわよ!」
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.536 )
【ちとせ】の言葉に【たんたん】は一瞬だけひるむが、すぐにそれがはったりとして言ったのだということに気づく。もちろん【たんたん】の武器は銃などではなかったし、これまでの間にもそれを取得できる機会はなかった。
明るみに出た存在は、当然ながらふたりも見覚えはあった。
「ちとせ、ちゃん……ですか?」
「【凪】……?」
【ちとせ】はライトを少しだけ下げる。
【神田 凪】は、【ちとせ】の親友であった。【ちとせ】とは対照的に、静かでどこか気弱な面のある彼女だったが、その様子は現在でも変わることはなかった。おびえた様子で、【凪】はゆっくりと階段を下りてくる。
……危険がないとは言えなかった。【たんたん】はいつでも動けるように神経を研ぎ澄ませる。何があるとはわからない。女の子ひとり程度なら、彼にも抑えられるだろうが、【凪】のペアがどこにいるか……。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.537 )
「よかった、【凪】がここに来てくれて。……もうひとりは?」
「それが、助けてほしくて。実は私のペアは――」
同時、【凪】の声は遮られる。灯台内に響く、拡声器による声。調律をするような、発声練習のような声――。
「【凜】!? 何してるの、あの子!」
【ちとせ】は急いで螺旋階段を駆け上る。【たんたん】も後を追おうとするが、【凪】に服を捕まれて立ち止まった。
「な、何? 今は【日暮里】さんを……!」
「これ、【たんたん】さんに……」
そう言って、【凪】が【たんたん】の前に差し出したのは、一丁のリボルバー拳銃だった。信じられないという表情を向ける【たんたん】に、【凪】は弱々しげにもほほえんでみせた。
「私じゃ、使いこなせないので……きっと【たんたん】さんが持っていたほうが、役に立つと思います」
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.538 )
「……状況わかってるの? 僕らは敵だよ!? それに、そんな簡単に信用してっ」
「――信用する理由は、もう充分持ってますから……」
【凪】の言葉に、【たんたん】はその心の中の気持ちに気づくが、それを受け入れられることも、また何か返事を返すような状況でもなかった。出来るならば、こんな形でありたくはなかったのは、ふたりとも同じだった。
ひとまず、【たんたん】は拳銃を受け取って、【凪】と共に【ちとせ】のその後を追った。
声は上階に行くほどに近づき、その音は灯台だけではなく、その静かで暗い夜にまで響いているようだった。早く止めなければ、他の参加者がやってきてしまうのは間違いない。
先に発生源についた【ちとせ】は、音に耳をふさぎながら叫んだ。
「やめなさい、【凜】! 誰かがこっちに来てしまうわ!」
灯台の最も上階で、窓を開けた部屋の中、【日暮里 凜】は歌っていた。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.539 )
「……もう、あたしの練習を邪魔しないでよね。もうすぐ本番なんだから……」
「【凜】、あんた何を……!」
「私は【Rin】! アイドルの【Rin】なんだから! みんなにもあたしの歌を聴いてもらうんだ!」
そういうと、【凜】は再び発声練習を始めた。【ちとせ】は唖然として、言葉を失った。そこに【たんたん】と【凪】も追いつく。
「これ、どうなってるんだ?」
「とにかく今は、どうにかして【凜】を止めないと。……これでっ!」
【ちとせ】は、側に置いてあったパイプイスを持ち上げ、大音量を発している拡声器のスピーカーめがけて投げた。すぐ側にいた【凜】の横をかろうじてすり抜け、イスは見事にスピーカーに直撃し、その大部分を破壊する。
すぐに音は消え、【凜】は訝しげな表情を浮かべた。
「あー! なんてことしてくれるのよ!」
「なんてこと、じゃないでしょっ! なに考えてるのよ、あんた!」
「うるさいうるさい! あたしはもうすぐ舞台なの! 【凪】っ!」
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.540 )
【凜】が声をあげると同時、【ちとせ】は背後の気配に気づいた。
しかし、すでに遅かった。【凪】は【ちとせ】と同じように、パイプイスを持ち上げ、背後から思い切り振り下ろした。避ける間もなかった【ちとせ】は、その直撃を食らって、地面へと倒れ込む。意識は無かった。
「ごめんなさい……」
「【神田】さん、【日暮里】さん! どうしてこんなことを!」
「【たんたん】! あんたは、あたしの舞台の手伝いをしてもらうから」
なにを、と言い返そうとした【たんたん】を、【凪】は制した。
「【凪】はきちんとわかってるからね、えらーい」
「どういうこと?」
「もしどこか逃げようとしたら、あなたもゲームオーバーだから」
そういうと、【凜】はポケットから手のひらに収まるぐらいの、レバーのようなものを取り出した。その先には、何かのスイッチがついていた。
「このスイッチ押しちゃうと、あたしの周りにいるみんな、ゲームオーバーになっちゃうの」
「なんだって?」
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.541 )
「結構範囲が広いみたいだから、逃げてもたぶん、駄目。……あたし、みんなを殺したくないの。あたしも死にたくないの。だからね、おとなしくあたしの言うこと聞いて?」
【たんたん】はどうしようもできず、【凪】に連れられるままに動くしかなかった。
連れて行かれたのは、少し下の階に下がったところにある、小さな窓のみが存在する、これまた小さな部屋だった。外からは鍵が掛かるようになっているらしく、倉庫のような扱いの場所らしい。
【凪】は優しく、【たんたん】をその場へと入れた。
「【神田】さん……」
「今はどうしようもできません、ごめんなさい……。あの通り、【凜】は危ないものを持っているので」
「本当に、あれはあんな機能が?」
「たぶん……。説明書があったので」
だとしたら、【凪】すらも【凜】の言いなりになっているということか。ここにきた時点で、【たんたん】も、【ちとせ】も。
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.542 )
【凪】はしばらく扉を開けたまま、何をするわけでもなく、その場に立っていた。
【たんたん】の脳裏によぎる、「逃げられるんだ」という考え。しかし、それでは【凪】は……。【凜】はおそらく、【凪】が裏切ったと考えるだろう。きっと彼女が拳銃を所持していたことも知っているはずだ。間違いなく、逃がしたと思われるに違いない。
【たんたん】には……そんなことは出来なかった。
「……優しいんですね」
「違う、意気地ないだけだよ……」
ふっと【凪】は微笑むと、ゆっくりとドアが閉じられ、鍵がかかる音がした。
暗い闇の中、【たんたん】はどうしようもなく虚しい気持ちになって、顔を伏せた。その手に、受け取った拳銃の冷たさを感じながら、暗く狭い部屋の中で、夜が更けていくのをじっと待った。
PDAに何の反応もない以上、まだ【ちとせ】が生きているのは間違いはなく、またこの灯台の中にいることも確かだった。なら、まだ何らかの方法はあるはず……。
方法ってなんだ? 【日暮里】さんを殺すことか? 【神田】さんを殺すことか? 全員殺してしまえばいいのか? 俺はそれでいいのか? それで俺が生き残って、いいのか――?
Re: 【小説】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.543 )
次 回
2日目 午前5時18分
ゲームが動く。
更新?
早めにしたほうがいいの?
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.544 )
おお……!?更新されてる!
今から読む!
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.545 )
うおぉ……銃渡すシーン、撃つのかと思ってヒヤヒヤした
たんたんハーレム状態じゃないですか
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.546 )
更新が遅いとかは、忙しいなら仕方がないと思いますけど……
自分は読ませて貰ってる身分だから催促する権利なんて無いですし
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.547 )
まあ書くお
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.548 )
書きなさい
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.549 )
2日目 0時59分
「――三嶋先生、そろそろお休みになられては?」
ディスプレイを、もう数時間に渡ってじっと見続けていた三嶋に、ゲーム運行者のひとりが声をかけた。機械のごとく、一定の早さでゆっくりと顔を動かした三嶋は、今頃気づいたように腕時計に目を落とした。
「そうさせてもらおうかなあ……」
「おそらく、ゲームが動き始める早朝には、起こして差し上げますので」
「頼むよ」
三嶋は椅子から腰を上げる。ゲーム開始からずっとこのまま座っていただけあって、腰に痛みがあった。この痛みこそ、現実世界にいるのだという証でもあった。
教師という役職になり、仮想空間としてのBROPの制度が導入されてからというもの、それからの人生の7割は仮想空間で仕事をしていた。それだけいると、果たして自分がどちらで生きているのかという疑問すらわいてくる。そうやって、現実との区別が付かなくなる人間も決して少なくは無い。……ただ、区別が付かなくなったからといって、何か困ることも少ない。
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.550 )
……もう七人も死んでしまったのか。そのたびに、三嶋の心の中から、教師としての何かが抜けていく気がした。これが終わったら、三嶋は教師を辞めるつもりだった。
だが、彼らに協力してもらうしかないのだ。
三嶋はふらふらと廊下を歩き、隣接した一室に入った。そこには、生徒たちの『実体』があった。椅子に座り、眠ったように目を閉じた32人の生徒たち。教室の席のように、整然と並べられている。
「……しかし」
このまま、何もかもが言いなりになっても、良いことはない気がした。大人では未来は作れない。
教室の中を歩いていた三嶋は、ふと立ち止まる。立てかけられたノートパソコン……ひとりの生徒のものだろう。何気なく、三嶋は画面を立ち上げた。
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.551 )
2日目 午前5時57分
まだうっすらと空に光が戻り始めたばかりで、足下に注意をしなければならないのは、辛いことだった。さらさらとした砂浜の砂は、足を無造作に掴むように邪魔をしてくる。ただ、これだけ薄暗い状態の方が、誰かに見られる心配もかなり少ない分、気は少し楽だろう。
誰かの悲鳴や、銃声のような激しい音から逃れるように森の中を抜け、少し広い平地を慎重に歩んできた。たまたまにしろ、まったく誰にも出会わなかった【坂田】が、もし過激なペアにでも出会っていたら、今頃とっくにゲームオーバーになっていただろう。
しかし、【坂田】が出会ったのは、いかにも戦意の薄そうな【安藤】と【白子】のペアだった。開始地点から西に数キロ歩いたところ……丁度、半島の入り口になっている『J-15』地点にそのふたりと鉢合わせたのだった。
思わず坂田はふたりと鉢合わせしたとき、自分の武器のひとつである『閃光手榴弾』をその場で投げてしまった。体力ゲージを削ることはない武器だが、一定時間の目や耳の感覚を狂わせる強力な武器だ。……ただそれが、『相手に』だけであったのならば。
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.552 )
「頭がガンガンする……」
自分の過ちとは言え、馬鹿だろうと【坂田】は後悔していた。合計3つの閃光手榴弾のひとつを、こんな状況で使ってしまうとは。それこそ、こういうものはいかにも危なそうな【ユウジ】や【黒影】から逃げるためのものだ。
そう考えると、出会ったのが気弱なデブと女の子だった、というだけで幸運だったと【坂田銀時】はふたりの後ろを歩きながら、改めて思った。おかげで戦闘になることもなく、どうにかならないものかと一緒に行動している。……今は、だが。
「うわっ、またこっちきたみたいだ……」
くぐもった声で、【安藤】が手の中のタブレット端末を見ながらぼやいた。
【安藤】の武器は、参加しているペア全員の居場所を随時見ることの出来る、少し大きめのタブレット端末だった。だからこそ、こんなに弱っちいペアが今まで生き残れたのだろうと【坂田】は心の中で小馬鹿にした。
ただし、あくまで映し出されるのは『ペア』のみであって、【坂田】のようにシングル状態の参加者は映し出されない。【坂田】がふたりと鉢合わせたのも、そのためだ。
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.553 )
「誰が来たんだよ?」
「わ、わからない……な、名前は映し出されないし……」
「ちっ、使えないなあ」
はあ、と【坂田】は肩を落とす。
「残念だけど……坂田君の力にはなれないんだな、僕の武器じゃ……」
「期待してないよ」
パートナーを殺されるなりして、シングルになっている参加者が、【安藤】の端末に映し出されない以上、あまり【坂田】の役に立ちそうなものではなかった。
【坂田】は、最初に【太鼓侍】が三嶋先生に殺されてしまったせいで、シングルでずっとこのゲームを続けている。ただ、坂田の話では1日以内にペアを見つけなければならないらしい。ゲームが開始されてから、すでに11時間ほど……。PDAには、ペアを見つけるまで、残り3時間と数分という表示が出ている。そろそろ気持ち的にも焦り始めていたが、いまいち、誰かを殺したりする覚悟はしきれない部分があった。
「大丈夫ですよお、きっとペア、見つかりますよー」
「はいはい……」
こんな状況でも気が抜けるような会話が出来る【白子】に、【坂田】は気がそがれるように感じた。最悪のペアだった。
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.554 )
白子かわいいな
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.555 )
30数人動かしてるSSってあんまり無い気がする
大抵、出てきたらその場で決着ついちゃったり。それじゃあねえ……
人数が多い意味がないものも
見せ場くらい作ってあげればいいのにな
というわけでそれぞれ見せ場ができるぐらいに、がんばる
だから更新ゆっくりなのは勘弁
わりとマジで
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.556 )
つーかなろうとかアルカディアに小説投稿したりしないの
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.557 )
こんなふざけた感じのを投稿しても……
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.558 )
いやいや君のオリジナルとか
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.559 )
これシークレットゲームに似てるな
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.560 )
>>558
投稿してどないすんですか(゚ω゚)
>>559
それが何か知らないが、何かに似るのは仕方ない
殺し合いなんてルールがあるだけで結末は一緒だし
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.561 )
>>560
PDAとか禁止エリアとか同じだからそれ参考にしてるのかと思ったら違うのなw
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.562 )
それ自体がちょっとバトロワ入ってるんじゃない?( ゚ω゚)
禁止エリアはバトロワにもともと存在する概念だしね
PDAに関しては、電脳仮想空間で地図持たせるのも妙だったから、情報端末として
それぞれのスマホ携帯にってのでも良かったかなと今更ながら
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.563 )
わくてかわくてか
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.564 )
バトロワじゃなくてオリジナルでもよかったとも今更
大人数が登場できる作品がなかなか思いつかないけど
リアル人生ゲームって候補もあったんだよね
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.565 )
古参多いですね
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.566 )
そりゃ一年半以上前からやってるわけだし……
いや時が経つのは早い(゚ω゚)
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.567 )
夏休み→お休み
お休み→多分暇
多分暇→ポケガイに来る
ポケガイに来る→小説かくかぁ
小説かくかぁ→俺ら歓喜
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.568 )
夏休み→とても忙しい
おわた
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.569 )
そりゃそうだよね
去年もそんな感じだった
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.570 )
そしてまた一年が経つ
なんてことにはならないようにしたいけど
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.571 )
久しぶりにみかけた
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.572 )
リア充はみんな頭ねじきっておもちゃにしてやるー!
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.573 )
本人が帰ってきてたから上げるのすっかり忘れてた。
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.574 )
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=vjBtr4VSPU0
リトバスアニメの新しいPV見て、
Ritaに期待アニメに絶望
頼むから原作レイ−プしないでねJC
もちろん沙耶の要素までいれるなら、
寮長のあーちゃん先輩はRitaで出してくれるんだろうね。
じゃなきゃ抗議の電話いれてやる。
まあ見るんですけどね
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.575 )
ッベー
アゲルノカンゼンニワスレテター
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.576 )
さてどこまでいったっけか
Re: 【小説?】PGバトルロワイアル -BROP- 中盤戦( No.577 )
そんなとき、【安藤】が素っ頓狂な声を上げた。
「うわっ! なんだこれっ!」
「なんだよ今度は」
「いきなり、せっ、接近してくる点が早くなったんだ!」
「ちょっとよこしてみろ」
【坂田】は奪い取るように【安藤】の端末を奪い取ると、その画面に集中した。確かに一点、明らかに歩きでは出来ないような速度で、東からこちらに向かってきていた。嫌な予感がして、3人は背後を振り返る。
砂浜の先に、目をこらした【坂田】が見たものは、爛々と光を輝かせながら迫り来る、一台の大型のSUV自動車だった。大きく、幅の広いタイヤが、足場の悪い砂浜に軽々と食らいつき、砂を巻き上げながらこちらへと迫ってきていた。
「ああ……やべえ……」
「と、とにかくまだ隠れればっ!」
三人は急ぎ、近くにあった背丈半分ほどの高さの岩陰に飛び込んだ。
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