あらすじ

舞台は山間の小さな古都の街。3人の女性が暮らしている。

梨花(松下奈緒)は、両親を事故で亡くし、祖母(草笛光子)と二人暮らしだったが、その祖母が胃がんのため入院してしまう。悪いことは重なり、勤めていた英会話学校が倒産してしまい、祖母の手術代にも困っている梨花。そんな梨花に祖母は「金がかかるから手術はしない」と告げる。考えあぐねた梨花は、毎年、母に謎の花束を送ってくる男「K」を探す。十三年前、梨花の両親が亡くなった時、なぜか「K」から援助の申し出があった。「K」なら今の私を助けてくれるかもしれない。だが、「K」とはいったい何者なんだろう? ――梨花が尋ねても、祖母は決して口を開こうとせず、謎は深まるばかりだった……。幼馴染の花屋・健太(要潤)の助けで、梨花は手紙を送り、「K」と接触するチャンスを得るが……。

叔父の会社に勤める和弥(筒井道隆)と結婚した美雪(中谷美紀)は、日々を幸せに暮らしていたが、悩みは結婚して三年経っても、子どもができないことだった。夫・和弥の夢は設計士だった。しかし、美雪の従兄・陽介(丸山智己)が独立した建築事務所で、和弥が任されたのは営業。それでも、和弥は仕事をしながら、ある画家が創立する美術館の建設コンペに参加、その画家の代表作「未明の月」をモチーフにコンペを勝ち残った。だが陽介が、設計者の名義を自分へと書き換え、功績を取り上げる。陽介に抗議する美雪に今まで隠していた思いをぶつける和弥。初めての口喧嘩をした翌日、思いもよらぬ悲劇が起きてしまう……。

大学生の紗月(戸田恵梨香)は、友人・希美子と一緒に入部した山岳同好会で、一つ先輩の浩一(松坂桃李)に恋をする。運命の恋と思っていた矢先、 倉田という仲良しの先輩が白血病で倒れてしまう。紗月は、図らずも浩一と同じ白血球の型を持っているということが判明。奇跡のような巡り合わせに運命を感じる二人だった。が、二人の間には二人も知らない衝撃的な歴史があったのだった。数年後、運命の悪戯が紗月を襲う。さらなる悲劇に見舞われた紗月が下した結論とは。

まったく異なる三人の女性。それぞれの謎を紐解くうちに、物語は大きな大河となって一つに収束されていく。そして、全ての謎が明らかになった時、美雪・梨花・紗月、三人の女性の『花の鎖』がつながっていく……。

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