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卵子の凍結保存 指針案公表
9月13日 20時35分

不妊治療をする夫婦などに限るべきだとされている卵子の凍結保存について日本生殖医学会は40歳以上は推奨できないなどとしたうえで健康な独身女性にも認めるガイドラインの案を公表し、パブリックコメントで一般からも広く意見を聞くことになりました。

卵子の凍結保存について関連する学会は、不妊治療をする夫婦とがんの治療で卵子に影響が出るおそれがある患者などに限るとしてきましたが、晩婚化が進むなか、健康な独身女性の間でも関心が高まっています。
このため日本生殖医学会は、40歳以上は推奨できない、などとしたうえで健康な独身女性の卵子の凍結保存を認めるガイドラインの案を13日に開かれた常任理事会で公表し、今後、パブリックコメントで一般からの意見の募集を行うことになりました。
学会ではガイドラインの案をホームページ上に掲載して今月末まで意見を募集し、寄せられた意見を参考に早ければ年内にも正式にガイドラインを決めたいとしています。
学会の理事長で慶応大学の吉村泰典教授は「あくまで卵子の凍結を推奨しているわけではなく、25歳から35歳までの間に自然妊娠をしていただくのが最もよいと考えている。卵子の凍結を望む当事者、さらにそれ以外の人も含めて国民がどのように考えるのかを広く聞きたい」と話しています。

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