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言わせて! 読者の意見でつくるコーナー
第15回テーマ さっぽろ雪まつり
見直す?そのまま? 「未来」につなぐ工夫は あす五日、「第五十五回さっぽろ雪まつり」が札幌・大通、真駒内、ススキノの各会場で開幕する。国内外から多くの観光客を集める、札幌の一大イベントも、大雪像製作の担い手である自衛隊のイラク派遣もあり、見直し機運がいつになく高まっている。岐路に立つさっぽろ雪まつり。今後どうしていくべきか、自衛隊の協力についてどう考えるかなど、読者の皆さんに意見を求めた。自衛隊協力の賛否のほか、未来の雪まつりのためのさまざまな提案が寄せられた。
早くも観光客らが見物に訪れているさっぽろ雪まつりの大通会場=3日午後4時、札幌市中央区大通西5

●自衛隊協力は
  良い関係の確立を/頼り過ぎがあだに/「撤収」発言は疑問
 札幌市は雪像作りを自衛隊に頼めば「ただ」と考えていたのだろうが、ただより高いものはないのである。陸上自衛隊第11師団幹部の「ひどいデモがあれば、雪像作りから引き揚げる」という発言に、市はさぞ衝撃を受けただろう。もう「大きいことはいいことだ」という時代でもない。小さくてもかわいい雪像をたくさん作り、小樽運河のように明かりをともすなどいろいろ考えればいいのでは。
 (札幌市清田区、無職女性、81歳)

 自衛隊幹部の発言は雪まつり見直しの良いチャンス。大雪像はボランティアによる一基で十分。道内美術家のアート作品もいい。つるつる路面体験とかイグルーカフェとか、知恵を出し合えばおもしろい雪まつりが出来上がる。自衛隊に頼らない方向に持っていかねばならない。
 (札幌市西区、病院職員女性、47歳)

 世界的にこれだけ有名になった雪まつりがなぜ今まで存続できていたのか、(今回の自衛隊協力をめぐる議論で)あらためて気付かされた。札幌市の上田文雄市長もわれわれもようやく口だけではどうにもならない現実に目が覚めた。現実を考えると自衛隊なしで雪まつりの存続は不可能でしょう。協力関係をいかに確立するのが一番重要だ。
 (札幌市東区、自営業男性、35歳)

 これまで自衛隊に頼りすぎてきた。大雪像は自衛隊が作るものだと市民が思い違いをしていた。第11師団が旅団へ改編されれば当然支援は縮小され、今のままの規模では実施できない。今まで札幌市と市民があまり自衛隊に協力してこなかったことで、旅団化も防げず、結果的に支援縮小となる事態に追い込まれてしまった。札幌市民は後悔することになると思う。
 (札幌市清田区、自営業男性、30歳)

 北海道の冬の観光の最大イベントと位置付けるのであれば、組織・統制・技術力等から自衛隊は不可欠。過去に高校・大学などと共同参加した時期もあったが、継続し得なかった理由は技術の継承ができなかったのと、厳寒の中での作業の厳しさであった。今のように自衛隊を中心に一部市民協力型にするのが最も望ましい姿であろう。
 (札幌市豊平区、無職男性、71歳)

 自衛隊が雪まつりに協力するのは当たり前だと思う。協力できないなら出て行ってほしい。札幌市内にも自衛隊の訓練地はあちこちにあり、そこで訓練し、札幌の道を通っているのだから協力は当たり前。(自衛隊幹部の発言は)次元が低く、的外れで恐ろしさを感じる。「言うことを聞かないと協力しないぞ」とはっきり言っている。昔の軍隊を思わせる。デモはしてもよいと思う。だれも自衛隊員に憎しみを抱いているわけではない。むしろ心配している。政府の姿勢に抗議しているのだ。
 (札幌市豊平区、主婦、51歳)

●提案! 大人向け滑り台を/体験型充実しては
 市民や観光客に雪像作りに参加してもらう方法を考えた。≪1≫大通の指定した場所にバケツ一杯程度の雪を積み重ねて最終日にその雪像を完成させる≪2≫大きさや参加人数などでギネスブック登録を目指す≪3≫不慣れで時間に限りのある観光客も参加できるパーツを準備する≪4≫バケツ一杯五百円程度いただき、参加した部分に名前を残す方法を考え、完成像の写真を送る≪5≫どんな雪像にするかはアンケートで決める。
 (札幌市厚別区、合資会社代表、62歳)

 もしシルバー専用の滑り台があれば滑ってみたいといつも思います。観光客は中年女性も多い。若者向きの滑り台もあれば大いに盛り上がると思う。
 (札幌市厚別区、主婦、64歳)

 大通会場の特設ステージで札響やGLAYのコンサートや、かまくらなどで昔の冬の生活体験コーナーをつくったりする。会期をホワイトイルミネーション並みに長期化し、ミュンヘンクリスマス市などとセットでイベントを組む。真駒内会場は市民向けに特化し、滑り台、馬そりなど体験コーナーを充実させる。
 (札幌市豊平区、会社員男性、34歳)

●思い 便乗値上げは不快/作り手の顔浮かぶ
 問題点といえば、若者の態度が悪いこと、ごみのポイ捨ての多いこと、そして飲食店関係がこの時とばかりに値段を高くしていること。
 (札幌市豊平区、無職男性、72歳)

 札幌らしい祭りで大好き。果たしてマンネリになっているのでしょうか、観光客を飽きさせないために変わっていくべきものなのでしょうか。毎年素晴らしい形へ変ぼうする雪像を見ているだけではだめなのかな。自分は毎年雪像作りを見ています。寒い中で必死に作っている人を見に行きます。そうすると完成した立派な雪像を見ても作り手の顔が出てきてひそかな楽しみなんです。
 (札幌市南区、会社員男性、29歳)

 今年は災害に近いような雪が降り、地域によっては今も不自由な生活をしている人がいます。にもかかわらず、こんな祭りをやっていいのか疑問です。その年によって拡大すべきか縮小すべきかを考えることだって大事ではないかと思います。
 (札幌市厚別区、主婦、28歳)

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