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【プロ野球】

巨人マジック3

2013年9月18日 紙面から

◇巨人4−2中日

 中日は先発の川上が5イニング4失点で、今季の巨人戦の負け越しが決定し、12年ぶりのシーズン負け越しも決まった。巨人は内海が8回途中まで1失点で13勝目、打線は2回に坂本が2点先制打、5回は阿部が32号2ランを放ち、連敗を3で止めた。

 これがエースだ。重い雰囲気を巨人・内海が自らの左腕で振り払った。1回から直球とチェンジアップで守道竜をほんろう。8回に堂上直の右前適時打で1点を失い降板したものの、7イニング2/35安打1失点で13勝目。連敗が3で止まり、阪神が広島に敗れたため、優勝マジックは3となった。

 「きょうは調子が良かった。チェンジアップが一番良かった」と内海。完投を逃した悔しさはあるが、今は勝利が優先。原監督も「あの回(8回)を投げきるという部分はあるけど、いい投球だった」と労をねぎらった。

 広島で3連敗。投手陣にはプレッシャーがかかっていた。しかし、内海の心は違った。闘志を燃やすのには十分だった。「やることは同じ。絶対に勝たなければ」。おとこ気あふれる左腕はチームへの逆風をはね返すことが使命と思っていた。

 思いは白球に乗り移った。直球とチェンジアップは絶妙のコースに決まっていく。7回までの被安打は内野安打3本。外野への打球は2本しか許さなかった。粘り強く内野ゴロを打たせる真骨頂で、竜をねじ伏せた。

 最多勝争いはトップの広島・前田健、ヤクルト・小川と1勝差。逆転もありうる位置につけている。さらに、リーグ連覇も目前。心はさらに燃える。「タイトルを諦めずに狙いたい。しっかり調整します」。内海は頼もしい言葉を最後まで口にした。 (川越亮太)

 

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