オリコン 8月26日(月)20時38分配信
作家・田中慎弥氏が26日、都内で行われた自身の芥川賞作品で映画化された『共喰い』(9月7日公開)プレミア上映会舞台あいさつに、主演の俳優・菅田将暉らとともに登壇した。イベント終盤に田中氏は「昨夜、東京ドームでAKBのコンサートを観ていた」と突然報告。意外な報告にキャスト陣が驚くなか、「あれはとにかく日本の明るさのずば抜けた頂点だと思う」と称賛すると、自身の作品を対比させて「きょうは日本のダークな部分の頂点を、ただでさえ憂鬱な月曜日にご堪能ください」とユーモアたっぷりに観客に呼びかけた。
【写真】AKB大島優子&田中慎弥氏の2ショット
同作は、昭和63年の夏を舞台に、暴力癖のある父と同じ習性を受け継いでいること自覚し葛藤する17歳の少年を描いた、逃げ場のない血と性の物語。映画は第66回ロカルノ国際映画祭では『YOUTH JURY AWARD最優秀作品賞』と『ボッカリーノ賞最優秀監督賞』をダブル受賞している。
撮影中に現場を訪れたという田中氏は「1シーンを撮影するのに、あれだけの人数が関わっていて、普段一人で仕事をする身からすれば羨ましい」と率直にコメント。映像化した同作の感想については「映画と小説、同じかどうかではなく、それぞれ独立した作品として評価していただけるものと思う」と語っていた。
舞台あいさつには、光石研、篠原友希子、青山真治監督も登壇した。
最終更新:8月26日(月)21時7分
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