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Photo credit: -sel / Foter.com / CC BY-NC-SA

宇宙飛行士の野口さんの三次元蟻のお話をご存知ですか。

昨年、宇宙兄弟が公開されて話題になったのでご存知の方も多いと思いますが、ご存知ではない方のために簡単に紹介します。

 

蟻の中には、1次元、2次元、3次元蟻がいます。

最初の1次元蟻は一直線の道の上をルールに従ってただ真っ直ぐに歩きます。

問題無く生活をしていたのに、ある日突然、その道の上に石が出現しました。

でも1次元蟻は道の上しか歩かないので、そこから先に進むことはできません。

立ち止まっていると1次元蟻よりも柔軟な発想を持った蟻が出てきます。

それが2次元蟻。2次元蟻は道なんて気にしないで、道から外れ石を迂回しながら歩き出します。

「道から外れてはいけない。」という常識や固定観念があった1次元蟻は2次元蟻を非難します。

「ずるい、そんなことしてもいいのか。道をでちゃだめだ。」

などと言ってるうちに2次元蟻はどんどん先に進みます。そうしているうちに1次元蟻も石を迂回し始めます。

困難を乗り越えた蟻たちの前に、今度は左右にどこまでも続くとても迂回することは出来ない大きな壁が出現します。

次は2次元蟻の中に前後と左右と上下にも行ってみよう!という、更に自由な発想を持った3次元蟻が出てきました。

2次元蟻は勇気を出してその壁を登り始めます。すると今度は2次元蟻が反対します。

「危ないからやめたほうがいい。他の方法はないの?」

などと言ってる間に3次元蟻はどんどん先に進みます。

そして、壁の先に進むことができたのです。それを見て、2次元蟻もまた壁を登り始めるのです。

知らなかったと言う方はこちらもどうぞ:宇宙兄弟 動画

 

何が言いたかったのかというと、一般常識や固定観念にとらわれていては、圧倒的な解決策は見つからないんだということかなと思うんです。

3次元蟻は、前後左右が無理なら上下はどうなんだ!?と考える視点を持っていました。

宇宙兄弟の中で、野口さんが言っています。

「宇宙に人間が行くということも、単に遠くの星に行くだけではなく、地上で今私たちが抱えている問題を新しい視点で解くことができるかなと思うからじゃないかな。」

目標や夢があり、目的に向かっていく過程では様々な困難に直面します。今までに無い新しいチャレンジなら尚更です。

そして、新しい取り組みに反対意見もつきものです。

そんなとき、2次元蟻、3次元蟻のように自分を信じて進んでみることが大事だということも、この話で言いたかったことの1つではないでしょうか。この蟻たちには、非難されても危険でも行動にうつす勇気がありました。

新しい発想を生むことができても、今までにない解決策を思いついても、行動する勇気がなければ企画で終わってしまいます。

さらに、ビジネスの場面では、他の人を説得しないといけない場面もたくさんあるでしょう。

結局のところ他の蟻を説得するためには、まずはやって見せることが大事だと3次元蟻は教えています。

そのことは、それを聞く側にも同じことが言えるかなと思っています。

1次元蟻も他に続いた蟻がいたからこそ、先に進めたのかもしれません。

実際はやってみないと分かりません。でも始めなければ、何も変わらないのも事実です。聞く側の視野が狭いとうまく表現が伝わりません。

 

U23には新しいことに次から次へとチャレンジする社風があります。

私も新しいことを始めようという企画を前に、発信する側であっても、受信する側であっても、常識や固定観念にとらわれることなく、視野を広く、頭を柔軟にしておきたいなと思います。

そして、その新しいチャレンジを楽しむことができれば、さらに広い視野でものごとを見れるようになるのかなと思っています。

 

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