琉球大学(沖縄県)は17日、同大学付属小のサーバーに不正アクセスがあり、児童770人分の個人情報が流出したと発表した。氏名や住所、成績が含まれており、近く沖縄県警に被害届を出す。文部科学省によると、全国の小学校でこれほどの規模で成績を含んだ情報が流出した事案は、把握していないという。
記者会見した仲座栄三副学長らによると、今月3日、児童の名簿と成績を管理する校務支援ソフトが使えないトラブルが発生。5日にサーバーからのデータ流出を確認し、調べたところ、8月30日以降、断続的に不正アクセスがあったことがわかった。個人情報は暗号化されており、現時点で公開された形跡は見あたらないという。
ソフトは昨年導入し、各教員がパソコンにパスワードを入力して学期ごとの成績や出欠状況を記録していたという。仲座副学長は「誠に遺憾。徹底したセキュリティーを保持できるように対策を講じたい」と話した。