9月のドイツZEW景況感指数49.6、3年半ぶり高水準に上昇
9月17日(ブルームバーグ):ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)がまとめた9月の独景況感指数 は、ここ3年余りで最高の水準に達した。世界的な景気回復の中で、同国の経済成長も続くとの楽観が示された。
ZEWが17日発表した9月の期待指数は49.6と、前月の42.0から上昇。2010年4月以来の高水準となったほか、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト37人の予想中央値 (45.0)も上回った。同指数は向こう6カ月の見通しを示す。
ドイツは最大の貿易パートナーであるユーロ圏が過去最長のリセッション(景気後退)から脱し、それに伴う需要増加から恩恵を受ける見通しだ。米国と中国の景気拡大も、連邦議会選挙まで1週間足らずとなったドイツで信頼感を高める要因となっている。ただ、欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の景気回復は脆弱(ぜいじゃく)だと繰り返し警告している。
ユニオン・インベストメント(フランクフルト)のチーフエコノミスト、デービッド・ミレカー氏は統計発表前、「投資家信頼感はユーロ圏安定化を受け、大きく好転しつつある」と述べ、「センチメントと経済データを見比べた場合、センチメントは実際のデータよりも若干先行している状況にある」と付け加えた。
ZEWによれば、9月の現状指数は30.6と、前月の18.3から大幅上昇。エコノミストの予想中央値は20だった。また、ユーロ圏の投資家信頼感指数は58.6と、前月の44から改善した。
原題:German Investor Confidence Rises to Highest in Three Years(1)(抜粋)
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更新日時: 2013/09/17 19:05 JST