UPDATE 2-豪中銀、利下げの可能性残しつつ早急な利下げの意図示さないことで合意=議事録
(内容を追加しました)
[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)が17日発表した9月3日の政策理事会議事録によると、理事会は追加利下げの可能性を閉ざすことも、追加利下げを直ちに実施する意図を示すこともすべきではない、との見解で一致した。これは前回8月の政策理事会議事録と同じ内容だった。
豪中銀は3日、市場の予想通り、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の2.50%に据え置くことを決定した。
議事録によると、理事会は、歴史的に低い金利と豪ドルの下落が成長率が、依然トレンドを下回る経済に対して多大な刺激要因になっていると指摘。鉱山投資は非常に高い水準から今後数年で目に見えて減少する見込みだが、依然高水準である豪ドルの一段の下落が鉱山投資減少の影響を補うとの見方を示した。
ただ、9月3日の会合以降、豪ドルは対米ドルで3米セント上昇しており、この上昇を豪中銀が歓迎する可能性は低い。
議事録によると、理事会は、過去の利下げの効果は住宅市場で最も顕著だとし、完全に効果が表れるのはこれからで、他の経済分野の刺激につながるとの考えを示した。
一方、理事会は自己運用型年金基金(SMSF)に関連して個人がリスクを取り始めている可能性があると指摘。中銀スタッフはこの動きを今後注視する、とした。
理事会はまた、金融政策が適切に設定されているかを見極めるため、引き続き向こう数カ月のデータを分析する、とした。
また、オーストラリア最大の輸出先である中国については、年内の成長率は中国当局が目指す7.5%前後を維持すると予想した。
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