2013-09-17
秘密保全法に対するパブコメを書いた。
今日、2013年9月17日が締め切りの秘密保全法に対するパブコメ、翌月10月の中旬には、議会で決せられるという、この法案を一言で言うと、言論に対するデスノートである。いやマジで、政府が秘密とした情報を漏らせば、10年以内の懲役、それまでの行政法による1年以内の懲役とは比べ物にならないくらい重い罪となり、さらに、その情報を漏らすのに協力した人間も共謀罪として罰せられる。
だから、政府が特別秘密だと決めた情報をデモで発言している人がいて、その人をデジカメで撮影してYouTubeにアップしたりすると、共謀罪で逮捕なんてことになる。政府に都合の悪い情報を漏らした人間を芋づる式に捕まえることが出来る。これを普通、なんて言うかというと、言論統制という。ついに言論統制が出てきてしまったという感が強い。ここから日本人は黙らされて、悪い時代に向かう入り口に立っていると言っても過言ではないくらい危険な法案である。
この法案の恐ろしいところは、政府が国民を黙らせる口実を、非常に広範に認めてしまうことである。デスノートと同じで、指定した事項に対して、効力を発揮する。デスノートでは、ノートに書いた人間が死ぬのだが、秘密保全法では、特別秘密に指定された情報を漏らした場合、逮捕される。これが何を意味するのか、それは政府に巨大な権力を与えてしまう事になる。どんな聖人でも、権力を手にすれば腐敗する。ましてや、最初から腐敗している人間が、このような法律を手にしたら何をしでかすが、大体予測はつく。自分に歯向かう者を、片っ端から逮捕できるように、特別秘密を指定し、それに反したものをガンガン捕まえることであろう。
そして、大抵は、戦争のようなろくでもない事をしだすのが、ヘボい政治家のすることである。原発の問題なんかもそう。放射能の問題も、政府にとって都合の悪い情報を特別秘密にしてしまえば、人々のために本当のことをいう人が悪者として捕まるなんていう事が起こるようになる。権威主義者の実態は臆病者であるので、そう言う臆病者に秘密保全法のような道具を与えてしまうと、敵対者を徹底的に容赦なく弾圧する。極めて些細な事でそういう事をするので、社会が恐怖に包まれる。
だから、政治家に秘密保全法を与えてはいけない。酷い社会になるのは目に見えている。というわけで、秘密保全法に対するパブコメ、ひとこと言っておくべきだと思う。多分、パブコメを書いても、状況は変わらないかもしれない。だが、このような暴挙に対して、何もひとことも言わないことが正しいとは思えない。それが効果があるか如何に関わらず、私は民主主義を標ぼうする一市民として、ひとこと言っておくべきだと思う。
「特定秘密の保護に関する法律案の概要」に対する意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060130903
2013-09-15
「合理性」で動けない時は「哲学」で動こう
「こんな事をして効果があるのか?」と私たちはしばしば考えることがあります。それは、効果から自分の行動の価値を合理的に判断しようとしているからです。しかし、新しいことというのは、最初は効果が無いのです。効果ゼロ、場合によってはマイナスと言っても過言ではありません。なぜ、ゼロなのかというと、結果が出るまで成熟していないからです。要するに未熟なんですね。
では、そういう効果の出ないことを、人は何故できるのかといいますと、そこに「こうあるべきだ」という哲学があるからです。その哲学、理想に従って、何をするべきか決める。「それをして効果があるか?」という考え方よりも「何がどうあるべきか?」と考える姿勢こそが、イノベーション、変化の原点なんです。
日頃、会社などで成果ばかりを要求されていると、勢い何に対しても、パフォーマンスを要求する目線になってしまいますが、それでは、変化は訪れないのです。なぜなら、変化というのは、パフォーマンスゼロから始めるものなのですから、成果だけを見ていたら、ZEROのものをやるのは、全く合理的ではないわけです。しかしながら、そこには、変化や革新はありません。従来の世界が継続するだけです。
変化は何から生まれるかというと、「こうあるべき」という哲学から始まります。哲学がゼロを許容し、行動に結びつきます。そして、何度も失敗する過程で未熟なものが成熟していき、結果が出るようになります。多くの人は、変化の表面しか見ていませんが、実は、本当の変化は、その人の哲学から始まっているのです。つまり、ゼロを許容できない成果主義的な姿勢では、イノベーションは起こせないのです。イノベーションを起こすのは、常に「こうあるべき」という哲学からなのです。もし、あなたが変化を起こそうとするならば、「こんなことをして効果はあるのか?」と考えるよりも「これは、こうあるべきだ」と哲学を持って行動して下さい。それこそが変化の始まりなのです。そして、それこそが本当のイノベーションであり、変化なのです。
皆さんが「こうあるべきだ」と一歩踏み出した瞬間が、本当の変化の始まりなのです。
2013-09-14
福島第一原発の汚染水対策について考えてみた
連日、汚染水の問題について報道される。そこで、この汚染水をどうしたらいいか、考えてみた。まず、現状を把握する。
1.タンク内の汚染水:33万4000トン(800万ベクレル/L)
合計:2京7000兆ベクレル
タンクの状態:一部で汚染水が漏れ地下水に浸水(ボルトで留めただけの構造)
2.毎日、400トンの汚染水が発生(凍土壁で300トンにまで減る予定)
300トン✕365日=年間10万9500トン(約11万トン)
3.汚染水除去装置ALPSの性能:トリチウム以外の核種を除去(1日500トン処理)
現在、故障中:9月中旬に復旧予定
まず、できるだけ早く、ALPSのようなトリチウム以外のほとんどの放射性物質を除去できる汚染水処理装置を復旧させ、大半の放射性物質を汚染水から取り除く。現在、タンクに33万4000トンの汚染水があり、そのどれもがボルトで留めただけの簡単な構造のタンクで、いつ何時漏れてもおかしくない状態にある。そこで、タンクの増設と並行して、巨大な多重コンクリート製の貯留プールを作ることを提案したい。このプールは500m四方、深さ1.5mで約33万トン貯留できる。(正確な容積は37.5万トンだが、セパレート壁が10%分、生じる)凍土壁で汚染水が日量300トンまで減ると仮定すると、年間約11万トンの汚染水が発生する。つまり、500メートル四方の33万トンの水槽を作れば、3年分貯留できる。これを5つ福島第一原発の周辺に作れば15年分の汚染水が貯留できる。それを地図に示してみる。
福島第一原発の汚染水プール想定
これだけのプールを作れば、汚染水を15年分貯めておくことが出来る。つまり、放水しなくてもいいわけだ。多重構造とセパレート壁で、漏れたところを簡単に修復できるように設計すれば、永続的に閉じ込めることが可能である。そして、使うコンクリートは、100年異常持つと言われる長寿命コンクリートを用いる。100年間閉じ込めれば、半減期12.3年の放射性トリチウムは1/256になり、危険性は大幅に緩和される。もし、放水するにしても100年後くらいにするべきである。なぜ、そう考えるのかというと、こういう事をすることで、世界に日本の誠意を示すことが大事なのだ。たとえ、ALPSで、ほとんどの核種を除去し、生物濃縮の少ないトリチウム水であったとしても、それを放水し、海水でさらに希釈するにしても、危険な放射性物質を海に垂れ流すことは、日本のブランドイメージを落とし、そして、海外で日本製品が売れなくなる事態を招く、そうやって、原発問題が他の問題に発展していくことが最も恐ろしい。
1.汚染水をタンカーに詰め替え(16万トンくらい 6万トンのタンカー3隻)
200日以内に壊れそうな古いタンクの汚染水:8万トン
これから発生する汚染水:8万トン(200日分:400トン✕200日)
2.ALPSを、200日以内に4基体制(2000トン体制)にする。予備:2基も順次作る
凍土壁を形成し、汚染水を300トンにする。
内陸に多重層の水槽を建設(200日以内)
3.タンク内の汚染水をALPSでほとんどの核種を除去
300トン:毎日発生する汚染水
1700トン:タンク内の汚染水処理(200日で過去のもの:34万トンを全部処理)
4.トリチウム汚染水を多重壁で防護された水槽に貯水
破損箇所は、パーテーションで区切り、部分的に水が抜けるようにする。
多重層の外側や、部分的に水を抜けるようにして、両側から補修
2013-09-13
【風刺画】海外の風刺画に見る日本の汚染水問題
海外の風刺画に見る日本の汚染水問題。
ではまず一発目から...
引用元:http://blogs.yahoo.co.jp/sayuri2525maria/folder/977218.html
この風刺画は、海外紙にのったもので、汚染水問題をゴジラの小便に見立てて封止されている。
東電マークのゴジラが放射能入りの小便を垂れ流している。そして、その海にいるイルカの目は3つ、カニはハサミが3つと放射能による奇形を風刺している。「日本ダセー」みたいな雰囲気が汗をかいたゴジラの表情から読み取れる。
お次は、フランスのルモンド紙に載った。浮世絵の中に原発が出てくる図
引用元:http://odorujou.blog100.fc2.com/blog-date-201103.html
北斎の「神奈川沖浪裏」のパロディで、富士山のあるところに、原発が煙を出しながら鎮座している。
富士山とは日本の代表する山である。その山が原発になっていることで、日本が原発村に支配されていることを風刺していると同時に、その原発村が煙をあげ、壊れかかっている状況をも風刺している。そして、北斎の元の浮世絵は、本来は美しい富士山の絵であるが、そこに原発があることで、台無しなっていることから、日本のイメージが原発によって台無しになっていることを暗喩している。
三発目は、原発問題が継続する中、2020年のオリンピック開催が決まった東京を風刺したイラスト、タイトルは「NEO TOKYO 2020」
引用元:http://matomelog.ldblog.jp/archives/32859061.html
日本の国旗の日の丸が何やら不気味な丸い奇形生物になって、それがまるでただれているようにみえる。これは、放射能汚染が懸念されている東京でオリンピックをやっている場合かという批判と、まるで、ただれた所からなにか不気味なものが垂れ下がっている様は、汚染水問題などが収束できていないことを風刺している。全体の構成から見て「こんな状況で2020年、東京にオリンピックやって大丈夫か」という印象を受ける。また、この原発問題で日本がダメになっていく様も同時に表現している。
四発目はドイツのタブロイド紙、Berliner Kurierに掲載された東京オリンピックの聖火ランナーの風刺画、タイペックを着た聖火ランナーがガスマスクを付けて走っている。
引用元:http://omatome01.seesaa.net/article/374516907.html
全体の印象としては、「放射能汚染された日本でオリンピックなんてして大丈夫?」という印象、聖火は自然の火ではなく、LEDライトという様に電気の為に皆が放射能汚染されているといるというシンボルとなっている風刺が効いている。なかなか本質を付いている。つまり、私たちは、たかが電気のために、こんな目にあっている状況を上手く表現している。
さて、このように日本がどうして批判されなければいけないかというと…以下の写真を見てもらえれば、ひと目て分かるでしょう。
オリンピック選手村の完成予想図と仮設住宅1
オリンピック選手村の完成予想図と仮設住宅2
引用元:http://newsmworld.blog.fc2.com/blog-entry-1902.html
美しく先進的な選手村に対して、未だに仮設住宅に住んでいる原発事故被害者、日本は、国策であった原発による事故により、福島の人たちを2年以上も仮設住宅に押し込めておきながら、オリンピックとなったら、綺麗な住宅をさっと用意する。これはどう見てもおかしくないか?
海外の人達は、そういう日本の現状をよく理解している。外面は立派にするけど、自分たちの同胞をきちんと扱っていない日本政府の姿勢を彼らは批判している。自分も全くそのとおりだと思う。外から見たほうが、よく見えるとはこのことだろう。
2013-09-11
Apple、iPhone5sとiPhone5cを発表 2013.9.10
AppleがiPhoneの新しいモデル、iPhone 5sとiPhone 5cを発表した。今回の製品は、64bit CPUによる高速化(最大2倍)と、指紋認証、より高性能になったカメラ機能が目玉だ。
1.iPhone 5s
64bit CPU、指紋認証と高性能カメラが特徴
- 指紋認証
- 今回のiPhone 5sの目玉は、指紋認証(Touch ID)といえる。ホームボタンに指紋を読取るセンサーが組み込まれ、それが、高級な時計に使われるキズがつきにくいサファイアガラス(保護材であると同時にレンズでもある)で覆われている。そして、周囲の金属リングが指を感知し、読み取りを開始する。このボタンによって、iPhoneをホームボタンで起動するだけで、使っているユーザーを特定する事ができる。採取された指紋情報は暗号化され、A7チップのSecure Enclaveというところに記録され、管理される。これにより、ショッピング、SNSなど、対応するアプリケーションで、ワンタッチで、認証を行う事ができる。
- 1.Touch ID
- ・あらゆる認証(SNS、ショッピングなどのパスワード)に使える
- 2.指紋センサー
- ・読み取る度に認識精度が上がる。(どんな角度でも読み取れる)
- ・センサーは容量性タッチ技術(高解像度な指紋情報を読み取り)
- ・稜線のの細かな違いも見逃さない(高精度な読み取り)
- 3.指紋情報の扱い(iOS 7のみが指紋情報を管理)
- ・指紋データはA7チップのSecure Enclaveに記録
- ・アクセスできるのはTouch IDセンサのみ
- ・他のソフトには使わせない。
- ・Appleサーバに記録されない。
- ・iCloudにもバックアップされない。
- ・複数の指紋を登録できる(将来的にマルチユーザー対応か?)
- Apple iPhone5s 紹介ビデオ(Touch ID編)
- http://www.apple.com/jp/iphone-5s/videos/
- 高性能カメラ
- レンズが明るくなり、センサーの感度向上、起動がより速くなり、そして、フラッシュの色にまでこだわっている点が、Appleらしい芸の細かさと感じる。また手ぶれ補正なども新しくなった。従来のiPhone 5でも結構きれいな写真が取れると評判だったが、今回はそれよりもさらに高感度になり、また、フラッシュを使っても色が不自然になりにくいというフラッシュの色温度の調整機能を持っている。重要なのは、そういった機能が、眼に見えない背後で機能し、ユーザーの体験を自然に向上させていること、他のメーカーの製品だと、その機能を意識的に使わないと性能向上が体感できないようなものが多いが、Appleの場合は、それを自然なユーザー動作の中に組み込み、恩恵を自動的に受けられる様になっている。
- 1.感度向上
- ・レンズが明るくなり(F値:2.4→2.2)
- ・センサーは最新の裏面照射型センサによって感度が33%向上
- 2.手ぶれ補正
- 薄暗いところでは、自動手ブレ補正機能が働き、シャッターを押すと同時に4枚記録し、それを賢く結合して、手ブレや被写体ブレを減らすという。
- 3.自然な発色のフラッシュ
- 対象の色温度を測定、2つの色温度の違う発光素子を組み合わせて、フラッシュ光の色温度を調整し、自然な発色のフラッシュを実現する。
- 4.64ビットプロセッサによる高速起動、高度な補正機能
- 最新の64bit A7プロセッサによって起動時間を短縮し、よりダイナミックレンジが広く、全体のノイズを減らした写真が取れるという
- Apple iPhone 5s紹介ビデオ (カメラ機能編)
- http://www.apple.com/jp/iphone-5s/videos/
- Apple iPhone 5s 仕様
- http://www.apple.com/jp/iphone-5s/specs/
- 発売日:9月13日から予約、9月20日発売
- 価格 :199ドル(16GBモデル)〜
iPhone 5sまとめ
- iPhone 5sは、指紋認証に対応するアプリケーションが増えることで、各種SNS、ショッピングサイトなどのサービスがより、シームレスに出来るようになるだろう。指紋認証に対応したハードやOSが、これから沢山出てくるだろう。それと64bitCPUや高性能GPUの採用によって、処理性能が最大2倍になっているという。これは順当なスペックアップだが、重要なのはAppleが量産できるモバイル機器に64bitプロセッサを採用したこと、恐らくApple独自に開発したARMコアプロセッサであり、ARM規格の64bitプロセッサで、一番早く普及するプロセッサになるだろう。そして、このプロセッサは、サーバにも使える。モバイル機器でのメリットはOpenGL 3.0などに代表される3Dグラフィックスが高速化する事。こういうチップがあると、Appleがサーバを開発するんじゃないかと感じる。ちょっと話が脱線したが、Appleの製品は他社の製品と違って、量ではなく質の追求をやっていると感じる。認証が面倒ならば、指紋でワンタッチ、カメラならば、色温度が調整できるフラッシュで綺麗な写真みたいな、そういう生活の質をワンランクアップさせる機能を実現している。数字だけのスペックアップではなく、ユーザーが使っている実体験を向上させる姿勢がアップル製品には垣間見られる。SONYにも見習ってほしい。
iPhone 5c
- 書きかけ...iCloudまで書く予定(夜頃までに書く予定)
- Apple iPhone 5c 紹介動画
- http://www.apple.com/jp/iphone-5c/videos/
2013-09-10
SONYがレンズスタイルカメラ、「サイバーショットQX10」「QX100」を発表した。
SONYがレンズスタイルカメラ、「サイバーショットQX10」「QX100」を発表した。
“レンズスタイルカメラ” ソニー「サイバーショットQX10」試用レポート
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/impression/20130909_614609.html
これは、スマートフォンと無線LAN接続して、モニタがわり使えるというカメラだ。SDカードスロットもあるので、単体でも記録できる仕様のようだ。これを見て、私は、うーんと唸ってしまった。ほしいと思わないのだ。というのは、カメラを使っていて思うのは、シャッターチャンスに素早く取り出し、素早くフォーカスが合い、そして、各種設定が最適に素早く行われ、素早く撮れる。私が求めているのがシャッターチャンスに間に合うスピードである以上、このレンズスタイルカメラには、装着の手間がかかるという点でネックであることと、
QX-10は、自分のニーズに合わない
10倍ズーム開放F値がF3.3〜F5.9という暗いレンズ、Exmor RSという新型高感度センサーを備えていても、レンズのF値が3.0以上のカメラは、私にとって存在しないのと同じなので、ほしいと思わないのと、あの形が凸凹していて、持ち運びにくいと感じた。つまり、モビリティ、スピード、画質、それらの視点から見て、モビリティは、凸凹していてダメ、スピードは、装着時間がかかるからダメ、画質はF値が大きすぎる事でダメという事で、却下となってしまった。
QX-100は、自分のニーズに近い、4倍ズームのQX-100は店頭予想価格399ユーロ(62000円)だが、1型の大型センサー(Exmor R)を搭載し、同時にレンズもF1.8〜4.9と明るく非常に自分のニーズに合致しているが、撮影する度に組み立てなければいけないのは同じ、自分はこの部分はウェアラブルにして、使いたいときにスマートフォンから遠隔操作できる形にして欲しかった。
私が欲しかったのは、無線LAN接続しながら、カメラの向く方向をタテヨコに動かせる台と、フォーカス、ズーム、色温度など細かい調整がワイヤレスでできるカメラ。それが色々なスタイルで装着できるオプション、例えば頭にカメラを付けて、画像の確認や調整はスマートフォンでやるとか、そういうのが欲しかった。アプリケーションで合言葉を言うと、音声認識で自動的に撮影されるとか、または、ステレオカメラを頭に装着して、自分の見た3D空間をそのまま記録できるとか、そういうのが欲しかった。
つまり、カメラとモニターを分離して、新しい写真や動画の撮り方の提案を期待していたのだが、それがスマートフォンと「合体」して從來のカメラになってしまう所で「ガクッ」と来た。提案する方向が保守的なんだよね。現行のQX10でも、今後のオプション次第で変わる可能性があるのだが、例えば、胸ポケットに小型レンズカメラを忍ばせて、カメラを構えること無く、スマートフォンからカメラを起動して、対話をビデオ記録するとか、胸ポケットから取り出して、立てかけて撮影できるとか、アクティブな使い方が出来ると良かったのに...と思う。
2013-09-09
BS1 NHK 「イラク人ジャーナリストの見た戦争」を見た。2013.9.8
昨日、戦後10年経ったイラクを見た。アメリカが2003年、戦争を起こしたイラクの10年後の今を見た。それは、酷いものだった。アメリカの戦後対策は、イラクの政治、行政、経済、産業、教育をズタズタに破壊した。その様子をイラク人ジャーナリスト、アリ・マシュハダーニさんが来日して、日本人の私たちに伝えていた。印象的だったのは、「アメリカの嘘に騙されないで下さい」という言葉を言った後、内戦で苦しむイラクの惨状を示すスライドを示したことだった。
番組タイトル:BS特集「イラク人ジャーナリストが見た戦争」
https://pid.nhk.or.jp/pid04/RebroadNoticeInsert/Confirm.do?pkey=305-20130908-11-31182
アメリカの戦後政策のマズさを、順をおって説明したいと思う。
1.政治
- アメリカは、戦後、バース党を解体し、追放することに決めた。しかし、強力なバース党による支配体制が崩壊した後、イラクは分裂した。フセインが支配していた頃は、よくも悪くも、対立は禁止事項であったため、一応、その中でイラクの政治は制限はあるものの、安定して運営されていた。しかし、それがアメリカの戦後政策でなくなったため、内部対立が先鋭化し、武力対立に発展、選挙中は武器価格の相場が上がるなど、イラク政府の統治能力が著しく劣化した。スライドでは、選挙中の学校が爆破されるなど、選挙妨害が公然と行われ、同時にテロリストが闊歩するという治安状態が極端に悪化し、今年に入って4000人以上が亡くなっている。
2.産業、経済、教育、行政
- アメリカの戦後政策のバース党員追放に2万人の中には、大学の教員や技術者など、イラクの経済、産業、教育を支えるテクノクラートが含まれていた。
- Wikipedia:テクノクラート
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88
- これは、致命的な問題で、そういった誤った政策によって、イラクの産業は崩壊、かわりに外国企業がイラクの油田を開発、その利益は外国へ向かった。その結果、イラクは産油国なのに、貧しく、困窮を極め、内部対立が先鋭化した。教育も滞るようになり、無知と破壊がアルカイダなどのテロリストを呼び込み、イラクの治安は崩壊した。子供達は、白旗を掲げないと、遊べない状況になるなど、ひどい状況が続いていた。この状況を見て思ったのは、内部対立など、その国の分裂というのは、知識階級の喪失による経済の悪化や政治、行政機能の低下が原因だということが分かる。バース党員2万人の中には、大学の教員、油田開発の技術者など、イラクを支えていた知識階級が少なからず含まれていて、それを失ったイラクは、自国の経済や産業を支えられなくなり、そこから生じる貧困と闘争がイラクを内部から破壊していった。この戦争が、大量破壊兵器をなくすための正義の戦争ではなく、結果から見ると、イラク戦争は、外国の石油企業によるイラクの油田を奪うための口実に過ぎなかったことが分かる。もし、イラクの為を思うのならば、バース党員であっても、その国の自治を支えるテクノクラートの追放などしないはずだ。しかし、そういった人材がいると、イラクの油田を奪えないと考えたであろう事は、容易に想像がつく、歴史を見れば、テクノクラートを失った国がどうなるかなんてことは分かっていたことなので、わざわざ、そう言う愚行を行う理由は、イラクの石油の略奪以外にないと自分は思う。アメリカという国が石油を奪うためにイラクでやった事を思えば、TPPによって日本経済を破壊し、そこから生じる利権をむさぼる連中がいてもオカシイともなんとも思わない。
イラク戦争に見るアメリカの今
- 今のアメリカは、他国を戦争や経済政策で食い物にしている最低の国に成り下がった。その背後には、多国籍企業があり、その支配のもとで、アメリカは他国に正義の名を借りた戦争を仕掛け、油田を奪ったり。TPPや米韓FTA,NAFTAなどの自由貿易協定と言われる事実上の植民地政策を実施して、自国や他国の医療費を高くして薬代や医療特許で儲け、労働者の賃金を低くして、企業が利益を貪るなどして苦しめている。そういう海外の事例を見れば、アメリカがいかに腐った連中に支配されコントロールされているか分かる。イラクは、そのアメリカの暴政の片鱗にすぎない。イラクの惨状は、TPPによって支配される日本の未来の姿かもしれない。日本の場合は、戦争というよりも経済を狙われているだろう。日本には油田よりも優秀な労働力がある。その労働力を食い物にしようと、多国籍企業が狙っていることを多くの日本人は、まだ知らない。しかし、今のアメリカがすることは、正義ではないことは、イラクを見れば確かなのだ。