THE PAGE 9月16日(月)21時54分配信
―――――地元では違和感を感じる人も少しはいるかもしれませんしね。ポップカルチャーによる地域おこしの意義は何でしょうか?
これまで「地域おこし」というとやや暗いイメージがありましたが、そういうものを払拭できたのは意味があると考えます。そして、何より若い人を取り込める、そして地域の歴史を「再編集」し、プロモーションに活用できる、という点です。まじめなだけのテーマではなかなか若い人が続かない。でも地域おこしにはいろんな人が参加してもらう必要があります。
ただポップカルチャーだけの地域おこしにするというよりは、本筋の地域おこしとは別枠で、オプションとしてやるのがいいのでは。今では大人気の「ひこにゃん(彦根市)」も最初は「脇役」でした。
―――――ポップカルチャーによる地域おこしで他に大切な点は?
その地域のもともとの資源は残したほうがいいでしょう。完全にポップにしてしまうのはあまり良くない良くないのでは。アニメの舞台になるような場所は風光明媚で観光地としての素材はいいはずですし。そして地元の人は、キャラクターやアニメの世界観を守る意識も大事だと思います。
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いまや一般的になってきたとも言えるポップカルチャーを活用した地域おこしですが、「目標設定」をきちっとすることが大事なんだという言葉が印象に残りました。そして、一過性の取り組みや、地域の一部の人による取り組みという風にしてしまわず、地域住民を巻き込んで取り組みをしていければ「キャラクターのファン」から「地域のファン」になってもらえる近道なのだと感じました。
■萩原理史(はぎわら・まさふみ) 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 政策研究事業本部 公共経営・地域政策部 食産業・地域戦略グループ 副主任研究員。コンテンツや食を活用した地域振興政策、国土管理政策を専門とし、これらにかかわる調査・コンサルティング業務に従事している。一般財団法人デジタルコンテンツ協会(編)「デジタルコンテンツ白書2013」では、ポップカルチャーを活用した地域おこしについて寄稿している。
最終更新:9月16日(月)21時55分
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