わたしはロランス
ロランス=エマニュエル=ジェイムス・アリア、男性。
小説家を目指す高校の国語教師。
35歳の誕生日、自分の中の「何か」が突然動きだす。
恋人のフレッドに打ち明けた突然のカミングアウト。
“僕は女になりたい。これまで自分を偽って生きてきた。
35年間犯罪を犯していた気分だ。これからは女性として生きて行く。”
トランスジェンダー(性同一性障害)。
スカートをはく。ストッキングをはく。ヒールをはく。そして堂々と歩く。
社会との摩擦や偏見が否応なくロランスに降りかかる。
決意と戦い。バイタリティーに目覚めて行くロランス。
片やフレッドは最大の理解者そして支持者として彼を支える。
決意と戦い。マイノリティな関係の未来にもがくフレッド。
これは性を超越した恋人同士の10年にもわたる愛の記録。
果てしなくピュアなラブストーリー。
「この作品には、僕の子供時代の秘密がすべて表現されていると思う。僕自身は女性になりたいとは思っていない。この作品は究極のラブストーリーに捧げる僕なりのオマージュだ。高い理想を掲げた不可能な愛の物語。大いに心を惑わす壮大なラブストーリー。望むこと自体おこがましいと自粛する類のラブストーリー。唯一、映画・書物・アートだけが僕らに提供してくれるラブストーリー。そして、もうひとつのオマージュ。それは、僕が監督になる以前の、先ずは男にならなくてはならなかった僕の人生のあの時代に捧げられている。」………
これまで監督した3作品が全てカンヌ国際映画祭に出品されて高い評価を受けてきた<カナダ映画界の神童>と呼ばれる、弱冠24歳のグザヴィエ・ドラン監督作品。映画同様に、自らゲイであることをカミングアウトしている。主演は『ぼくを葬る』のメルヴィル・プポー、ドラン監督の処女作『マイ・ブラザー/青春の傷口』でカンヌ映画祭・ある視点部門の主演女優賞を獲得したスザンヌ・クレマン、そして『アメリカの夜』のナタリー・バイ。
部屋の中の埃、落ち葉、雪、雨、光、水、そして衣服……
色とりどりのものがスタンダードサイズの画面に落下してくる幻想的な日常。
ただ心に従っただけ…求めたのは自由<リベルテ>。そしてたったひとつの愛。
Laurence Anyways ―とにかくロランス。
わたしは曲げない!