東電福島第一原発 たまった水の放出1130トン9月17日 16時6分
東京電力福島第一原子力発電所で台風の影響によってタンクの囲いにたまった水を周辺に放出した問題で、その量が合わせて1130トンに上ることが分かりました。
福島第一原発では、台風18号の影響で雨が強まり、東京電力は、汚染水のタンクの囲いにたまった水について、ベータ線という放射線を出すストロンチウムの海への排出基準である、1リットル当たり、30ベクレルを下回ったことからタンク周辺の地面に放出し一部が海に流れ込んだおそれがあります。
東京電力は17日午前、臨時の会見を行い、放出した水の量は7か所で合わせて1130トンに上ることを明らかにしました。
東京電力は「たまった水の放射性物質は基準値以下だったので『雨水』と判断し放出した。海につながる排水溝ではなく周辺の地面に放出したのでどの程度が海に出たのかは分からない」と説明しています。
東京電力は、大雨への備えを強化する必要があるとして、タンクの囲いに水がたまらない対策を検討することにしています。
また囲いにたまった水は、海への排出基準のほかに明確な放出の基準がないため、原子力規制委員会と協議しルール作りを進める方針です。
一方、水を放出した場所以外の12か所の囲いで、高い濃度の放射性物質が検出され水をタンクの中に移しましたが、先月中旬まで囲いの中に水がたまらない措置をとっていたことから、東京電力は「過去に雨水によって放射性物質が何らかの形で周辺の地面や地下水に漏れた可能性は否定できない」と話しています。
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