福島第一原発 台風に備え警戒9月15日 16時47分
台風18号の接近に伴って、東京電力福島第一原子力発電所では、風雨による被害を防ぐため、大型のクレーンや屋外のポンプや配管を固定したり、汚染水があふれないようパトロールを増やしたりして警戒を強めています。
台風18号は、16日、福島県に接近する見込みですが、福島第一原発の北側にある浪江町では、15日昼すぎにかけて雨が一時強まり、午後1時までの1時間に41.5ミリと激しい雨が観測されました。
東京電力は、福島第一原発の原子炉建屋の近くに設置された、がれきの撤去などに使う大型のクレーンが強風で倒れたりしないよう、おもりをつけて固定しました。
また、屋外にある原子炉に注水するためのポンプや配管などが強風で倒れたり、外れたりしないよう、ロープで固定されているか確認したということです。
さらに、東京電力は高濃度の汚染水がたまっているタービン建屋の地下や「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルなどに雨水が流れ込んであふれないようパトロールの回数を増やして警戒を強めています。
東京電力によりますと、大雨の影響で15日午後1時すぎ、4号機の山側に設置された汚染水をためたタンク周辺の囲いの中の水があふれているのが見つかりました。
東京電力は、あふれた水に放射性物質が含まれていないかどうかを調べています。
一方、同じ4号機の山側にある汚染水が漏れたタンクを解体するなど屋外の作業が続いていますが、東京電力は、今後状況を見ながら作業を中止するかどうかを判断することにしています。
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