コースは出来たて、周辺施設は未完成、取材記者はラブホテル宿泊等、ネタは尽きないF1韓国GP。その開幕時に行われる「セフティカー(SC)の練習走行」で、あってはならない「珍事」が起きた。
「コースアウトしちゃいけない」SCのコースアウト
F1のTV中継でよく見掛ける、レース中にトラブル(クラッシュ、豪雨等)が起きた時登場し、レースカーを先導する
セフティカー(以下SCと略)。
速度はレーススピードより遅いとはいえ、200km/h以上で先導するSCのドライバーは全員
「その道のプロ」である。そのひとりであるベルント・マイレンダーはコアなレースファンからも尊敬される人物だ。
1コーナーでSCが曲がれない!
珍事をじっくり画像で見よう。まず、2台のSCが普通にメインストレートを駆け抜ける。普通の練習走行の風景だ。
2台が速度を変えて1コーナーにさしかかった。左の車は遅めの速度で進入。右の車は高めの速度で進入。これもよくある練習風景だ。SCは、
どんな条件下でも安全に走らなければいけない。
しかし…そのとき、右の車のリアタイヤから
「砂煙」が上がった。コースは砂と油だらけなのだ。
結果、右にいたSCはあっけなくコースアウトした。
「決してどんな悪条件でもコースアウトしない」のが彼らの責務。そんな彼らの腕でも、韓国の砂と油には勝てなかったのだ。
どうなる決勝レース?
噂の域は出ないが、金曜のフリー走行終了時点で既に
陥没しかかってるコーナーがあるというこの新設されたコース。今はジョークの範囲でも、もしも万一のことが起きたらシャレにもならない。
勿論、予選、決勝が無事に終わればいいのだが、無理ならば、2005年アメリカGPのように、「安全性への懸念」という理由で、フォーメーションラップでピットインし、そのままリタイアするという手段もチーム側には残されている。
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