GPS圧勝でしたか。100万円チャレンジでは何度も見た光景。実力通りの強さを発揮、という感じで、実のところ、あまり感慨はない。三浦八段にとっては不本意な内容だったと思うけれど、カスパロフがディープブルーに敗れた番勝負の最終局も、わりとあっさりした感じだったような。
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アンチコンピュータ戦略(91)
△7五金ではなく、△7三桂でボンクラーズの評価値が先手よしに逆転したようだけれど。
上記GPSの探索木の読みを見れば、▲4一角△8三歩▲9一金△9五銀▲同玉まで示してある。あとはうちのGPSに読ませると、△8四銀(現在ニコ生で解説中の△9四銀より優りそう)▲9六玉△9九と▲9五香△9四香・・・で評価値は2000オーバーで後手よし。小駒4枚の攻めが、きっちり続いてほどけないのか。
アンチコンピュータ戦略(90)
ここまで進めばうちのロースペック1台GPSも△8四歩ではなく、ハイスペック巨大クラスタGPSと同じく、△9四銀を示していた。そして先手、受けなしであると。「大山先生を600人ぐらい連れてきたいですね」と屋敷九段。そういえば一昔前には、「大山名人を100人連れてきたも受けがない」というフレーズがよく使われていた。稀代の受けの達人をもってしても、いかんともし難いであろうと。「つながらないと思ってもつながっている」のがGPSの攻め、というところか。
アンチコンピュータ戦略(89)
▲7二金はいかにも薄い感じだけれど、強い手ですね。うちのGPSの読みでは(1)△8三飛と逃げて、後手が+1000前後。最初は(2)△8八と▲9六玉△7六金▲8一金△8四歩でよしという判断だったが、リスクがありそうな決め方だ。実際、▲4九角でどうかと読んだか。
本譜は(2)△8八と。そういえば昨年度A級の▲三浦-△羽生戦も、矢倉脇システムから、三浦八段が中段玉で辛くもしのいで逆転勝ちしてたね・・・とか思いながら、いま△8八との探索木を見てみると、評価値1688で後手勝勢なんですけれど。要するに・・・決まってるんですか。
アンチコンピュータ戦略(88)
1秒間に2億8千万手読むというGPS。
公開されている探索木を見ているだけで、めまいがしてきますね。
本局の展開、いくらなんでも人間が押さえこんでいる気がする。
自分レベルならば、いくらでも包囲網を食い破られてやられるが、トッププロレベルならばどうなのか。
GPSが△7一飛と逃げた局面。GPSの読みによれば、候補手は有力な順に(1)▲1五歩、(2)▲8三歩、(3)▲2四歩、(4)▲8三金、(5)▲8四歩、(6)▲7七銀。本譜の(4)▲8三金は評判がよくないようだ。△7三角▲8二歩△6六金に▲8七玉で大丈夫のようでいて、△8八歩が「と金の遅早」。遅効性の毒のようでいて、あっという間に効いてくる。
戻って先手から(5)▲8四歩と、と金作りを目指す手はどうなのか。いかにも味がよく、人間が好みそうだ。しかし三浦八段が回避したところをみると、そう簡単ではないのだろう。GPSの読みでは△6六金▲7七銀△6五歩。包囲網が破られそう・・・なのだか、どうだか。
本譜は進んで、先手は角得。
これでGPSの攻めがつながっているのであれば、何も今回に限ったことではないが、強すぎてあきれるよりない。
アンチコンピュータ戦略(87)
財布を忘れて、外に出かけた。
ニコファーレではなく、近所の図書館でPCを広げて観戦している。
そして三浦八段先手で、矢倉脇システムですか。
GPS/GPS将棋臨時ページgps.tanaka.ecc.u-tokyo.ac.jp/gpsshogi/将棋電王戦2(先手: 三浦八段, 後手:GPS将棋) 探索木表示tanaka.ecc.u-tokyo.ac.jp/~ktanaka/denou…GPS将棋の読み筋が公開されています。素晴らしいの一言。#shogi #denousen
— 銀杏さん (@ginnan81) 2013年4月20日
アンチコンピュータ戦略(86)
そうか、コンピュータ将棋ソフトは、負けて強くなる。人間は負ければ弱くなる。それじゃ立場が逆転するのは時間の問題だ。それを知って、なぜかすっきりした。
第2回将棋電王戦 第4局 電王戦記(筆者:河口俊彦)
将棋は、負ければ負けるだけ弱くなる。
河口七段が繰り返し書いてきたフレーズに、きれいにつながった。
ただしそれは人間の場合であって、コンピュータはむしろ逆であると。
なるほどね。
電王戦本当に面白かった。夢のような日々だった。来年はPonanzaが大将になれるように頑張ります。
— 山本 一成さん (@issei_y) 2013年4月19日
100万円チャレンジから数えればここまで約2ヶ月間、いろいろあって面白かった。
週末はずっとニコ生を観ていて、他に何もできない、と言っている人も多かった。
5月になればまたコンピュータ将棋選手権があるけれど、一般の人の耳目を集めるイベントという意味では、明日の大将戦で一区切りなのだろう。
自分もニコファーレで観戦したいと思います。
開始直前に行っても座れないだろうから、少し早めに出かけたい。
アンチコンピュータ戦略(85)
アンチコンピュータ戦略(84)
電王戦、まったく1mmたりとも想定していなかった「ボンクラーズの評価関数はもうどうでもいいから24点法の点数が知りたい」という斜め上の状況に急遽グラフを描くソフトを突貫で開発したアカウントがこちらになりますw
— MIROさん (@MobileHackerz) 2013年4月13日
見やすくて、とてもよかったですね。
対ソフトでは、かなり高い確率で入玉模様になるので、今後も使われることがあるだろう。
普段の対局では、駒割の表示などもあれば便利かな。