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【大相撲】

松鳳山が日馬富士から金星で号泣

2013年9月17日 紙面から

日馬富士を押し出しで破り、涙を流す松鳳山=両国国技館

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◇秋場所<2日目>

 (16日・両国国技館)

 松鳳山(29)=松ケ根=が日馬富士(29)=伊勢ケ浜=を押し出し、初金星を挙げた。早くも土がついた日馬富士は、8個目の金星献上。他の上位陣は安泰で、白鵬は勢を上手投げで仕留め、鶴竜は新小結の高安を突き落とした。稀勢の里は栃煌山を退け、琴奨菊、琴欧洲も連勝。新入幕の遠藤が初白星を挙げた。

 勝ち名乗りを受ける松鳳山の顔がくしゃくしゃになった。座布団が舞う土俵上で号泣。日馬富士と8度目の対戦で奪った初勝利が初金星。「両親と、嫁さんと、生まれてくる子どもに自慢できると思いました」と涙の理由を打ち明けた。

 家族にささげる金星だった。国技館では3月に結婚したばかりのあいさん(27)が見守ってくれていた。

 10月30日が第1子の出産予定日。おなかの中の子どもも、パパの活躍を見つめていたはずだ。松鳳山も子どものために17本の懸賞金はそのままあいさんに渡すという。

 「金星はずっと取りたかったんです。金星への思いは強かった。後から上がってきた人が金星を取って負けられないと思ってました。上位でやっている人はみんな金星を取ってる。やっと横綱に突き押しで勝てて、うれしかった。ヨシッ! て感じでした」

 それも体重が同じ幕内最軽量の135キロで、取り口を「参考にしてました。プロに入って目標にしてた」という日馬富士からの金星だけにうれしさも増す。

 新三役に昇進した初場所前。「後援者の方に金色が似合うよねって言われて、一気に話が進みました」。完成したのは黄金に輝く金色の締め込みだった。この日は一段と輝きが増して見えた。 (岸本隆)

 

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