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【大リーグ】

インディアンスのPS進出に現実味 WCでPS圏内に0.5ゲーム差

2013年9月17日 紙面から

◇インディアンス7−1ホワイトソックス

 インディアンスがキタァーでやんす!! インディアンスは15日(日本時間16日)、敵地シカゴでのホワイトソックス戦に7−1で完勝し、4連勝。この日ともに敗れてア・リーグのワイルドカード(WC)首位に並ぶレンジャーズ、レイズに0.5ゲーム差と肉薄した。両打ちのニック・スウィシャー外野手(32)が2発のソロアーチを放ち、「13度目の左右両打席から本塁打」は、ヤンキースのマーク・テシェイラ一塁手(33)に並ぶメジャー記録となった。また、この勝利で球団史上初の「単一シーズンで同じ相手から3度の4連戦4連勝」を達成した。

 秋雨で試合開始が4時間23分遅れても、ベテランの大砲は集中を切らさなかった。スウィシャーは2−0の6回、右打席からの19号ソロで貴重な追加点をもたらすと、9回は左打席から右翼最上段へ推定飛距離131メートルの20号ソロ。本塁を踏むときは胸で十字を切り、両人さし指を突き上げて天を仰ぐポーズで笑みを浮かべ、6年ぶりのポストシーズン(PS)進出に向けた2発を神に感謝した。

 「13度目の左右両打席から本塁打」は、ヤンキースで同僚だったテシェイラに並ぶメジャー記録。球団地元紙クリーブランド・プレーンディーラー(電子版)によれば、メジャー10年目の32歳は「どんなことにせよ、メジャー記録ってのはかなりクールだね。しかも、仲良しのテシェイラと並んだんだからなおさらだ」と喜びつつ、「個人成績はともかく、うちの今の戦いっぷりこそ、真のハイライトだ。PS進出のチャンスがあるんだからね」と力説した。

 8月を5連敗で終えた時点ではPS進出圏内のWC2位に4・5ゲーム差。それが9月は14戦10勝とV字回復し、気付けばWC1位に並ぶレンジャーズとレイズに0・5差と迫っている。さらに、「単一シーズンで同じ相手に3度の4連戦4連勝」は球団史上初の快挙で、対Wソックスは今季15勝2敗。フランコナ監督は「ホワイトソックスを相手にした3カ月前や昨日の戦いぶりが何か意味を持つのか?」と取り合わなかったが、同地区のライバルをカモ、踏み台にしているのは、躍進の明らかな象徴だ。

 今季から就任した新監督が弱小軍団を変えたことに疑問の余地はない。ここ5年間は勝ち越しさえなく、今季開幕時の年俸総額も30球団中21位の約82億5000万円。それが、シーズン最終盤もPS争いでデッドヒートを演じている。「(WC)0・5差の意味? それは、まだ必要な位置につけていないということだ」と最後まで素っ気なかった同監督。2004、07年とレッドソックスを2度の世界一に導いた名将は、最後に笑うまでたづなを緩めない。

 

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