国連調査団 シリア化学兵器の報告書9月16日 12時32分
シリアで化学兵器が使用されたとされる問題を巡って、現地で調査に当たった国連の調査団が報告書をパン・ギムン事務総長に提出しました。内容は日本時間の16日夜遅くにも公表されることになっていて、化学兵器の使用の実態がどこまで明らかになるのか注目されます。
先月、シリアで化学兵器が使用されたとされる問題を巡って、現地で調査に当たった国連の調査団は被害者の血液や周辺の土壌などを採取し、化学兵器禁止機関の本部があるオランダのハーグなどで分析を続けてきました。そして、国連の報道官によりますと15日、調査団のセルストロム団長が、調査の結果に基づいた報告書をパン・ギムン事務総長に提出したということです。
報告書の内容は明らかにされていませんが、パン事務総長は報告書を安全保障理事会に示し、それに合わせて日本時間の16日夜遅くにも内容が公表される見通しです。パン事務総長はこれまで、報告書は化学兵器が使われたことを強く裏付けるものになるという見通しを示しており、化学兵器の使用を断定する内容になるとみられます。
アメリカとロシアはシリア政府に化学兵器を廃棄させることで合意しており、国連の報告書の提出を受けて今後、安全保障理事会でシリアに対する決議の採択に向けた動きが活発になるものとみられます。
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