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事件
【台風18号】日本列島縦断 経験のない大雨…観光地を直撃 「危ない」泥水一気に
同地区の会社員、飯島彩菜さん(22)は午前2時20分ごろ、2階の自室で異様な音を聞いた。部屋を出た瞬間、「バーン」という音とともに突風が吹きこんできた。ベッドは横転、壁には無数のガラス片が突き刺さった。床に血が流れているのを見て、自分がけがをしていることに気付いた。「越谷の竜巻はニュースで見ていたけど、まさか自分の所に来るなんて」と疲れ切った表情で話した。
「竜巻被害から復旧する途中で、今度は台風の被害が出た。風が強く、雨が吹き込んできて防ぎきれなかった」。2日に竜巻が直撃し、窓ガラスが割れたままの越谷市大杉の市第2学校給食センターは台風の通過で廊下が水浸しに。矢島幹雄所長(54)は疲れた表情を浮かべた。
同センター近くの自宅が竜巻の直撃を受け、屋根が飛ばされたトラック運転手の染谷弘さん(43)。ブルーシートで応急措置を施していたが、台風でシートは飛ばされ、2度目の修復作業に取りかかっていた。「台風でも大きな被害を受けるのではないかという恐怖感があった。今回の被害はそれほどでもなかったけど、精神的なダメージは大きい」とうなだれた。
◇
台風18号の影響により、各地で交通機関も大混乱した。駅や空港には長蛇の列ができ、待ちくたびれて座り込む人も。仕事や学校を翌日に控え、旅行客らは焦りをにじませながら“台風一過”を願った。
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