夕闇のしずく2 & Mちゃんの話10
かたりて こくまちゃん & はるちゃん
「
あの時から
君は 」
「
あの時から
あの時から
君は 」
「
幻の階段を
駆け上がった 」
「
何も言わないで
言う必要はないから 」
「
何も言わないで
戻れないから 」
「
もう浴槽の中で
溺れているの 」
「
それは
偶然のような 必然 」
「
あの時
出会ってしまったことが 」
はじめてドンキの劇場に行ったとき
シンガポールの女の子に出会いました
そのシンガポールの女の子は
日本語がペラペラでした
文字も書け 漢字も書け
日本語のブログまで書いてました
その子が MAHAOちゃんを見た瞬間
真っ先に駆け寄って言いました
「
イッショニミテクダサイ
シンガポールカラキマシタ 」
MAHAOちゃんは
その強い気迫に飲まれ
一緒に見ることになりました
はじめての劇場観覧
MAHAOちゃんが 帰り際 もう来ることはないかなーと想ったとき
シンガポールの女の子は言いました
「
ワタシ オカネタメテ リョコウデキマシタ
アシタ りなてぃん アクシュカイガアリマス 」
「
イッショニキテクレマセンカ? 」
りなてぃんと言われ
誰が誰だかわからなかったMAHAOちゃんは
一瞬ぽかんとしました
しかし熱烈に語るのです
そのシンガポールの女の子は
はじめて 日本のドラマを見たことを
そして ほんの数秒だけ映っていたアイドルグループを
その中のリナティンを
「
探しまくって リナティン見つけました
とてもとても鮮烈で 会いに行くために
バイトして 日本旅行キマシタ 」
その言葉を聞いて MAHAOちゃんは想いました
数秒しか映ってないのに 海外の人を引き寄せる
どんな人なんだろう?
しかもその頃のAKBは
知ってる人もほとんどいないマイナーなアイドルでした
なのに ここまで人を動かすその力
好奇心がわいたのです
そこで
メール交換をして
翌日待ち合わせをしました
「
もう一人 お友達来る 」言われました
そのお友達は 男の子のようでした
そして翌日
MAHAOちゃんと シンガポールの女の子と
その男の子は 3人で待ち合わせして リナティンの握手会に行くことになったのです
はじめて見たリナティン
は
普通の女の子でした
シンガポールの女の子は
こう言ってました
「
リナティンには大ブレイクして欲しい
リナティンには 大スターになって欲しい 」
シンガポールの女の子は
りなてぃんにエネルギーをのせたいと心の中で 想っていました
それでMAHAOちゃんを連れてきたのですが
その時です
MAHAOちゃんのそばにいる シンガポールの女の子の心の動きを察知して
Mちゃんがやってきたのは
Mちゃんは
その女の子の心にこう語り掛けました
「
MAHAOちゃんのエネルギーを
あなたに運ぶことはできます
でもリナティンから頼まれたわけではないので
勝手に運ぶことはできません 」
シンガポールの女の子の心は 言いました
「
私はスターになりたいわけじゃない
リナティンにスターになって欲しい
リナティンがそれを受け取りたいと想えばよいんですか?
」
その心のやり取りの後
MAHAOちゃんは りなてぃんと握手をしました
MAHAOちゃんが リナティンと握手をしたとき
MAHAOちゃんに同調していた Mちゃんの想念は
リナティンのこんな心の声を聴きました
「
アイドルになりたい
女王になりたい 」
その心の声を聴くと
Mちゃんは 確認しました
「
本当になりたいのですか?
本当にあいどるの女王になりたいのですか? 」と
「
女王とはつらいものです
引力が必要です 」
Mちゃんがそう心に聞くと
リナティンの心は こう言いました
「
私は女王になる 私はアイドルになる 」
Mちゃんは もう一度確認しました
「 本当になりたいですか? 」と
そして意思を確認してから
りなてぃんに
そのエネルギーを運びました
握手会の後
MAHAOちゃんは
3人で東京タワーに行き
ドンキの劇場を見てから 帰りました
シンガポールの女の子は
そのあと帰国したのですが
そのあと 数週間後 シンガポールの女の子に紹介された男の人から連絡があって
「 一緒に劇場に行かないか? 」と再び誘われました
なんだか 声が とてもさみしそうだったので
MAHAOちゃんは 彼と ドンキの劇場に行きました
そしたら
出会いは偶然
ドンキの劇場のプロデューサーが
MAHAOちゃんの席から見える
はじっこに座っていたのです
ドンキの劇場のプロデューサーさんは
はじっこで
まだ入ったばかりの中学生のメンバーの人と
手をつないでいました
目立たぬように お手手をつないでいましたが
みんな舞台に夢中だったので
客席に座っていた 存在感の薄いそのプロデューサーと中学生のメンバーには
ほとんどきづかなかったのです
一瞬だけ プロデューサーさんは
MAHAOちゃんと目があいました
その時
そのプロデューサーさんは 心の中でこう想っていました
「
だめだろうなーーー
いけてねえなーーーーー
俺もここまでか
利益でてないし 」
「
死んでもいいから
もう一花咲かせたい 」
そのプロデューサーは
MAHAOちゃんと目が合ったとき
心で そんな言葉を 発しました
その時です
そのプロデューサーさんの心の声を聴いた
Mちゃんがやってきたのは
Mちゃんは プロデューサーさんに尋ねました
「
本当に成功したいですか?
死ぬほどの成功をしたいですか?
燃えるような成功 」
彼は 一も二もなく言いました
「
当たり前 」
彼は心の奥から渇望しました
「
芸能界のすべてを手中に収めたい
そんな輝くような成功をしたい
かーちゃんに 誇らしい姿を見せたい 」
美女にちやほやされることではなく
そのプロデューサーさんの心の奥の望みは
かーちゃんにほめられること
かーちゃんに 誇れるような自分でいること
それが奥底の望みだったのです
Mちゃんは確認しました
「 本当にいいんですか? 」
プロデューサーは確認しました
「 いいに決まってるだろ! 」
Mちゃんは お願いを叶えることにしました
そこでMちゃんは
MAHAOちゃんの頭にあった赤い花と
そしてMAHAOちゃんのなかよしのある人物のところにあった スポンサー運
日本の音楽界の全コードをバックアップできるようなコードを
そのプロデューサーさんのところに 運ぶことにしました
その音楽のコードは
芸能界の天皇になれるくらいのコードでしたが
それは破滅の時期にもちあげられる生贄のコードでもありました
でもそのコードを押しつけられていた男の人は
MAHAOちゃんと同じように
「 永遠に生き残りたい 」という願望があったのです
なので
彼の承諾を得てから
そのプロデューサーさんにも そのコードを運んでみましたが 乗り切りません
「 乗り切らない! 」
そう想ったMちゃんは
プロデューサーさんのドンキの劇場に
そのコードを宿すことにしました
ドンキは
想念の世界で
強盗の血筋が あちこちで奪ったエネルギーが
貯められている場
その場になら
音楽界のコード 芸能界をバックアップするコードを のせることもできたのです
その日からです
幻への道が
はじまったのは
「
あの時から
君は 」
「
あの時から
あの時から
君は 」
「
幻の階段を
駆け上がった 」
「
何も言わないで
言う必要はないから 」
「
何も言わないで
戻れないから 」
「
もう浴槽の中で
溺れているの 」
「
それは
偶然のような 必然 」
「
あの時
出会ってしまったことが 」
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