欧州単一銀行清算機関設置と銀行監督一元化、EU条約変更が必要=独連銀副総裁
[フランクフルト 16日 ロイター] - ドイツ連邦銀行で銀行監督を担当するラウテンシュレーガー副総裁は16日、欧州における単一銀行清算機関の設置と欧州中央銀行(ECB)の下での銀行監督一元化には、最終的には欧州連合(EU)条約の変更が必要になるとの見解を示した。
同副総裁は、単一銀行清算機関の設置と銀行監督一元化について、EU条約とECBに関する規定の下で十分な根拠が示されていないとし、「恒久的で一貫性のある解決には、基本的な法律に基づく適切な根拠が必要になる」と述べた。
欧州議会は前週、ECBに2014年からユーロ圏の銀行を一括して監督する権限を付与する銀行監督一元化法案を承認。ユーロ圏が目指す「銀行同盟」への第一歩となる。
これについてラウテンシュレーガー副総裁は、ECB理事会の銀行監督に対する影響力が限定されていることを批判。より健全な法的根拠を与えるためにはECBに関する規定の変更が必要になるとの考えを示した。
ECBのドラギ総裁は、銀行同盟の設立で銀行の健全化が促進されるとし、単一銀行清算機関の設置の重要性を強調している。
ただラウテンシュレーガー副総裁は、持続可能な財政、経済同盟が形成されるまでは、各国の機関が責任を持つべきとの考えを示し、銀行同盟のみが危機への対応策になるわけではないと指摘。それぞれの国が経済、財政改革を実施することが、ユーロ圏の強化につながると述べた。
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