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2012年1月27日 (金)

心斎橋のなまはげは、じっと我慢?

 仕事でよくお世話になっているPR会社から「浜のミサンガ 環(たまき)」が届いた。昨年の大震災で被災した三陸の女性たちが魚網で手作りして、「三陸に仕事を!プロジェクト」が販売しているという。Photo 太いもの(写真)と細いもの2本セットで1100円。このうち700円以上が作り手と2次加工でサポートしている被災者の収入になるという。これは世間に広めないと。そこでPR会社の担当者に「じゃあ、歩くよ」と答えたが、担当者は「?」。という訳で、久しぶりに御堂筋を歩いた。「なんでやねん」と疑問をいだいた方は続きを読んでみてください。意味が分かるかも知れないし、よけいに分からなくなるかもしれませんが、「浜のミサンガ」は応援してください。

 関西で「浜のミサンガ」を販売しているのは、大阪・心斎橋の「Jengo」だけ。梅田からは地下鉄御堂筋線ですぐだが、普通に行ったのではブログのネタにはならない。そこで淀屋橋で降りて歩くことにした。つまり、歩いたのはそれだけの理由。ところが、御堂筋は、やっかいなところだ。Photo_2
 大阪中心部を南北に貫く大動脈だが、歩くとすぐに足を止めてしまう。忙しい人は足を止めないが。大阪人なら誰でも知っているが、淀屋橋と本町の間には、両側の歩道にブロンズ像があって、これが超一流の内外の彫刻家の作品だから、急ぎ足で通り過ぎるのは惜しいような、申し訳ないような。知らん顔して歩くと、すれ違う人から「この人、芸術、わかれへんねんな」とコテコテの大阪弁で軽蔑されるような恐怖心がわいてくる。
 というのは言い訳で、実は久しぶりに見て、楽しかった。特に北御堂の反対側の歩道にある「渚」(写真)Photo_3 は、日本の伝統建築と重ねて見ると、実にシュール。度々、足を止めて写真まで撮っているので、なかなか心斎橋が近づいて来ない。もっとも、芸術鑑賞ウオーキングも本町までで、その先は早足で心斎橋へ。
 「Jengo」は青森、岩手、秋田3県の物産と観光の情報館。場所は東急ハンズの隣だ。20分で着くところを、30分かかった。入り口には怖い顔のなまはげが立っている。店内に入ろうとして、一瞬? 何だこの風景は(写真参照)Photo_4 。なまはげの向こうに、見事な裸婦像が見える。ここで、なまはげはえらいと思った。なぜなら、視線が決して裸婦像の方には向いていない。見たいのを我慢して、かっと目を見開きながらも、ただただ正面を見据えている。えらい。
勝手な想像をしながら店内に入ると、きりたんぽ鍋セットや「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」と染め抜かれた宮沢賢治Tシャツやら、欲しいものがいっぱい。目移りするのをぐっと我慢して、「浜のミサンガ」を探してみたが、ない。そこで店員さんに聞いてみると、レジに置いてあった箱から出してきてくれた。残り少ない。
みなさん、三陸の女性たちのため、浜のミサンガを応援しよう。ちなみに、淀屋橋から心斎橋まで歩いて歩数計を見たら、寄り道もしたので4396歩、2・2キロだった。
(鬼塚 静信)

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