ヨーロッパ
佐々木 晋也さん (外国語学部フランス学科)フランス・オルレアン大学へ認定留学 [ 2012年2月〜6月 ]
クラスの友人と
学校の遠足でパリへ
フランスの大学生の家でホームパーティ
パリで食べた鴨のロースト
憧れの美しい街並み、人、文化…。
大学1年の春休み、授業のひとつであるフランス語実習に参加し、はじめてフランスにへ渡った。
1ヵ月間、ホストファミリーと一緒に生活し、実際にフランス語で会話を楽しんだ。
日本に帰国する時には、次はさらにフランス語を磨いて、もっと長期間フランスで生活してみたいと心に誓っていた。
アルバイトに加え、奨学金をもらうために必死で勉強し、やっと実現したフランスへの長期留学。
オルレアン大学には、様々な国から留学生が来ていて、皆それぞれの考えをしっかり持っていた。
クラスメイトの中には、すでに子どもがいる人もいた。
ある日、教室のすぐ外のベンチに上着を置き忘れたことに気がついた。
授業の後、すぐに探しに行ったものの見つからず、大学の案内所に申し出た。
ところが、返ってきた答えは「多分もう誰かが持って行ったのよ」。
これが日本なら、上着はベンチに置かれたままか、親切な誰かが案内所に届けてくれるだろう。
別の日には、住んでいた寮のどこかが水漏れし、部屋が水浸しになったことがあった。
寮の管理人は「土日は修理はやってない。月曜までお湯は使えないよ」と、掃除機で申し訳程度に床の水を吸い取って帰っていった。
つまり、これらはフランスでは日常なのだ。
こうして、慣れない1人暮らしで日々多くの異文化に触れ、「そういうこともあるんだな」と自分の中の常識が広がった。
休暇中、友人とイタリアへ旅行したときのことだ。
ローマからヴェネチアへ移動する日の朝、最寄り駅に行ったらストライキで電車が止まっていた。
何人もの旅行者が駅で足止めされ、私たち同様「もう間に合わない」と途方に暮れていた。
そこで、現地の旅行者やベトナムから来ていたカップルらと協力し、英語、日本語、フランス語とお互いにあらゆる言語を使って情報交換した。
結果、臨時のバスを乗り継いで目的地にたどり着くことができた。
この時、「言語って大切だなあ」とひしひしと感じた。
それ以上に、身近で国際的な助け合いができたことが、とてもうれしかった。
留学の大きな目的は語学の習得だった。
でも一番身についたのは精神的な寛容さかもしれない。
人生そんなこともある。
なんとかなるもんだ。
そう思えるようになった。
費用約100万円 [ 内訳 ]授業料:免除(留学先)、35.9万円(南山大学) |
おすすめスポットオルレアンの街を流れるロワール川 川を眺めながら、その川を横断する道路を歩くのが好きだった。冬には川が全て凍っていた! |
一日のスケジュール[ 平日 ]朝から夕方まで授業 [ 休日 ]自分の部屋でゆっくりしたり、街まで買い物や散歩に出かけるなど。フランスの友人と遊びに行ったり、ホームパーティをすることも。 |
おすすめの食べ物パリのカフェで食べた鴨のローストとグラタン 鴨のソースはフランスでは珍しいカレー風味で、日本人好みの味付けだった。ボリュームがあり、値段も18ユーロとお手頃。 |
(2013年6月掲載)