ヨーロッパ
平林 実奈美さん (外国語学部ドイツ学科)ドイツ・ハンベルグ大学へ留学 [ 2010年3月〜2011年3月 ]
バンベルクにて、Imbissを食べながら街歩き
オーストリアのウィーン国立歌劇場にて
隕石の衝突跡に築かれた古都、ネルトリンゲン
ニュルンベルクのクリスマス市
行ってみたいじゃない、行くんだ。
先生からドイツの体験談や留学の話を聞くうちに、私は海外に「行きたい」という想いを「行く」という決意に変えた。
初めての異国での生活。
不安もあったが、一年間のドイツ留学へ半ば勢いで旅立った。
待ち受けていたのは、慣れない地での生活だった。
郵便物や銀行振込のトラブルをはじめ、日本から送った荷物が関税で引っかかり、関税局に受け取りに行った上、料金も支払うはめになった。
電車のストライキにも遭遇し、運行時刻を聞くだけのために長蛇の列に並んだこともある。
食生活にも戸惑った。ベジタリアンの友達のストイックなまでの食習慣。
魚がなかなか手に入らないこと。
勉強も生半可な気持ちではダメだと悟った。
ドイツで留学生が正式な大学生として認められるには、DSHというドイツ語能力試験に受かる必要がある。
そのために、みんな本当に真剣なのだ。
でも、そんな生活にも少しずつ慣れて、楽しむ余裕ができた。
ドイツ国内はもちろん、フランスやイタリア、オーストリア、北欧……
格安航空券を利用し、様々な国を周った。一人旅にもチャレンジした。
一生に行くであろう旅の半分以上を、留学中にしてしまった気分。
オーストリアのウィーン国立歌劇場で鑑賞したオペラなんて、まるで夢の中にいるようだった。
他国を訪れると、いろいろな場面で日本と比べている自分に気づく。
例えば日本の接客サービスはすばらしい。笑顔での接客すら、他国ではほとんどないのだ。
留学を経験し、多くの国を旅して思う。
ドイツを始め、どの国もそれぞれに好きだけど、やっぱり私は日本が大好き。
仕事熱心な国民、美しい自然風景、おいしい日本食……日本には誇れるものがたくさんある。
留学前は、できることなら、いっそ海外で暮らすのもいいなあと思っていた。
でも留学を経験して、改めて日本を見直し、多くの良さと課題点も含めて日本という国が好きになった。
自分の国に誇りを持てなければ、世界の人と対等に渡り合い、他国を理解する心も生まれない。
大好きな日本の日本人として、国際社会を生きていこうと思う。
費用約150〜160万円 [ 内訳 ]寮費:(月額)25,000円、留学先授業料:10万円、南山大学在籍料:10万円、食費(月額):月4〜5万円 |
おすすめスポットバンベルク 世界遺産の観光都市。旧市街の街並みと橋の上に立つ旧支庁舎。 |
一日のスケジュール[ 平日 ]
07:00 起床、朝食 [ 休日 ]週末は日帰りで行ける近場の街へ。長期休みには海外など。 |
おすすめの食べ物ビール ドイツと言えばコレ! カリーヴルスト カレー粉をまぶしたソーセージ。値段も安く、食べながら街を歩ける気軽さがいい。 インビス(軽食) ドイツの街角の至る所で、ピザやケバブなどを売る屋台がある。 |
(2012年11月掲載)