アジア
鈴木 綾華さん (総合政策学部総合政策学科)NAPでタイ・コンケーン大学へ [ 2012年8月2日〜8月29日 ]
コンケーン大学のタイ学生開いてくれた歓迎会
タイの学生たちと行ったコラート旅行で
お世話になったタイの学生と別れ際に空港にて
総合政策学部にはNAP(南山短期アジア留学プログラム)という海外研修プログラムがある。
海外の現状をこの目で見て、外国人の友人をつくる絶好の機会と知り、思い切ってタイへと旅立った。
異文化交流に興味があったのだが、いざタイ特有の礼儀や暗黙の了解を知るたびに、大いに戸惑った。
熱心な仏教徒が多いタイには至る所にお寺があり、華やかなお花や仏像が飾られていて、自由に人が出入りできる。
私が過ごした地域は観光地ではないので、作法やマナーの説明などは見当たらない。
興味本位で立ち入り、参拝した私は途中で妙な雰囲気に気づき、周りを見渡した。
参拝者はみんな靴を脱いでいる。
こうしたお寺は土足厳禁なのに、私だけ知らずに靴のまま入ってしまったのだ。
慌てて脱いだけれど、あの時は冷や汗をかいた。
タイ人はみんなよく食べ、よく笑う。
屋台での飲食が主流だが、それがレストランでも学食でも、どんな場所であろうとゆっくりと楽しみながら食べる。
日本では屋台のご飯はファストフード感覚でササッと食べるけれど、タイでは食べ物を早く食べることは失礼にあたるそうだ。
早食いの私は、「屋台も!?」と驚き、味わいながらゆっくり食べるのに苦労した。
それに私にはタイの料理は辛すぎて、最初のうちは慣れなかった。
ところが毎日毎日辛いものを食べていると、感覚が麻痺するのか、辛くないと「あれ?」と違和感を感じるようになった。
そして帰国後、日本食を食べると辛くなくて物足りないのだ。
人間ってこうやって適応していくのかと思うと、小さな感動を覚えた。
留学したことで、私は間違いなく変わった。
自分でも気づかないくらいの小さな変化が、たくさん私の中に存在する。
そして、何より私の「気持ち」には大きな変化があった。
タイ人の学生と大学の学食で、タイ料理のランチを食べながら過ごした毎日。
彼らは英語とタイ語、日本語が話せ、日本語しか話せない自分が恥ずかしくなった。
いろんな面で日本の大学生より「やる気」を感じた。
自分も向上心を持って、何かに一生懸命に取り組みたい、そう強く思った。
もっともっと頑張れば、私にもできるかもしれない。
彼らのように。
費用約28万円 [ 内訳 ]現地の授業料、宿泊費、渡航費など:25万円 |
おすすめの食べ物トムヤンクン クンはタイ語で「エビ」という意味で、名前の通りエビを使ったスープ。きのこや唐辛子も入り、とても辛くて酸っぱい。 |
一日のスケジュール[ 平日 ]07:00 起床 [ 休日 ]現地タイ人のチューターと、タイの観光バスで1泊ツアーに参加したりした。 |
留学を考えている方へのメッセージ現地の人と関わった時、思わぬ発見と感動に出会うことができます。発見や感動の量は人それぞれですが、肝心なのはその「深さ」。出会った衝撃が大きいほど、ずっと心に残り続けます。フットワークを軽くして、ぜひ深い発見と感動に出会ってください。 |
(2013年6月掲載)