受験生の皆様

Global News −南山大生の海外見聞録

グッバイ、外国人恐怖症

アジア

伊東 美奈さん (大学院数理情報研究科)香港理工大学で研究交流 [ 2011年9月(4日間) ]


香港理工大学(外観)


香港理工大学(学内)


香港の学生と食事


香港の夜景をみながら

私が先生の学会出席のお供?しかも香港へ?
所属する研究室の先生に声をかけていただいた時は、夢みたいで本当にうれしかった。
大事な役目になぜ私が選ばれたんだろう。先生から聞かされた理由もうれしかった。
以前、日本での学会に参加したことがあり、そのときの懇親会で、他大学の学生と積極的に話をしていたのを評価してもらえたのだ。
今回は、香港理工大学の学生とお互いの研究について情報交換し、交流するというものだった。
私の研究テーマは「オペレーションズ・リサーチによる入試管理業務の改善」。
自分の研究について話すなんて、わくわくする。
会話はもちろんすべて英語。……え、英語?!
当たり前と言えば当たり前。なのに、そうとわかって私は青ざめた。
実を言うと私は英語が苦手で、外国人を見ると逃げていたほどなのだ。
日常会話だって自信がないのに、研究内容を英語で話すなんてこと、できるんだろうか。
とりあえず事前準備のため、研究内容を全部英語にしようとするのだけど、どのように表現したらいいかさっぱりわからない。
そこで、必修ではない「科学技術英語」という授業を受講し、英語での書き方からパワーポイントのスライドによる発表資料の作り方まで必死で学んだ。

そしてドキドキで迎えた当日。
香港の学生たちはとても親切だった。
私が上手く英語を話せなくても、嫌な顔一つせず熱心に聞いてくれ、また私がわかるまで何度でも説明をしてくれた。
学会で先生の発表がある日は、彼らの案内で香港理工大学へ。
端から端まで歩き回り、学内をくまなく見学させてもらった。
学生にランチに連れていってもらったレストランでは、鶏の手の形そのままの料理が出てきて、驚いた。
他にも香港が誇る美しい夜景を見たり、ショッピングをしたり、時間が経つのを忘れるほど、楽しく話すことができた。

帰国後のある日、レストランで外国人を見かけた。
メニューが読めず、困っているらしい彼らに、私は自然に声をかけていた。
以前はあんなに外国人に抵抗があったのに、今はむしろ関わりたいと思うまでに意識は大きく変わった。
そのために、英語をもっともっと勉強したい。
香港の学生たちが私に接してくれたように、誰にでも親切にしたいと今は心から思う。

見聞録メモ

おすすめの食べ物

飲茶

何種類かの小龍包や水餃子を食べたが、どれも日本人に合った味だった。

研究交流以外の日の過ごし方

観光

夜景を観たり、ショッピングをしたり。

(2012年11月掲載)