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Global News −南山大生の海外見聞録

ハプニングこそ、醍醐味

アジア

片尾 咲さん (総合政策学部総合政策学科)中国へのゼミ旅行 [ 2011年9月(4日間) ]


万里の長城


万里の長城(本人一番左)


高級レストランでのディナー(本人一番左)

「ハプニングだらけだよ」
所属するゼミの毎年恒例の行事、中国・北京へのゼミ旅行。
先生や先輩から過去のエピソードをたくさん聞いていたので、とても楽しみだった。

滞在初日、ハプニングはいきなりやってきた。
トイレに隣との壁がないのだ。北京ほどの大都市であるにも関わらず、トイレが整備されていないとは!
みんなあっけにとられ、中には「丸見えのトイレには入れない」と言ってホテルを探し歩き、大変な思いをする者もいた。
だが、好奇心は羞恥心より勝るのか?
途中からそんなあり得ないトイレ事情が、逆に面白くなってきた。
駅や街角のあらゆるトイレを喜々として見学して回る、日本人の学生たち。
中国人には、そっちのほうがよほど珍しかっただろう。

4日間の滞在中は、各地をめまぐるしく巡った。
天安門広場、故宮といった定番の観光地を始め、
盧溝橋や中華人民抗日戦争記念館など、日中の歴史に目を向ける場所も
多くのゼミ生が見学を希望した。
先生の案内で路地を散策し、現地の生活風景も知ることができた。
テーマパークのアトラクションに並ぶかのごとく、
徹夜で並び、早朝からあふれかえる大勢の病院患者たち。
経済成長を象徴するように、そびえ立つ輝かしい巨大ビル。
その一方で、昔ながらの長屋のようなところで生活している人々。
成長著しい都市の光と影を、様々な面から垣間見ることができ、いろいろ考えさせられた。

こうして実際に感じたり体験したことは、机の上では決して得られない
リアルで貴重な学びだ。
「北京のトイレ事情」も、帰国後の大学祭でのゼミ旅行展示企画で、
友人がきちんと研究テーマとしてまとめていた。
このゼミ旅行を含め、国際交流プロプラムなど、
南山大学ではこうした国際交流や異文化に触れる機会がふんだんにある。
長期休暇を利用して、海外へ飛び立つ人も多い。
私も夏期休暇に友人とインドを訪れた。
海外に飛び出し、初めての体験をし、ワクワクするハプニングと出会う。
その渡航資金を貯めるためと思えば、アルバイトの意気込みも違ってくるから不思議だ。
ワクワクとハプニングを求めて、今日も勉強にアルバイトに精一杯励む。

見聞録メモ

滞在中のスケジュール

[ 1日目 ]

09:00 中部国際空港出発 →12:00頃 北京到着
18:00〜 北京ダックの食事、王府井散策、自由行動

[ 2日目 ]

08:00〜 万里の長城
13:00〜 国子監(中国の元・明・清時代の最高学府)見学
17:00頃〜 お茶屋にて観劇(京劇、変面、曲芸…)

[ 3日目 ]

※3日目は基本的に自由行動
08:00〜 中華人民抗日戦争記念館、盧溝橋
13:00頃〜 故宮(南山大学交流会館の留学生の案内で見学)
17:00頃〜 高級レストランにてディナー
22:00頃〜 足つぼマッサージ

[ 4日目 ]

10:00頃〜 百貨店にて買い物、病院見学
12:00頃 空港へ →20:00頃 中部国際空港到着

費用

約10万円

[ 内訳 ]

渡航費7万弱、食費、お土産費用、その他。
卒業生の方が勤務する旅行会社に企画を依頼し、値下げ交渉に励んだおかげで、大学生のお財布にやさしい破格の旅行に。

おすすめスポット

盧溝橋、故宮

高校の時に学んだ日本史の「知識」が「経験」になった。「歴史を知る」ことの重要さを痛感。

おすすめの食べ物

鳳凰の爪(鶏の足及び爪)

日本ではあまり見かけないが、中国(北京)ではごく一般的な食材のよう。見た目に抵抗があるけど、コラーゲンも豊富で美味しい!

(2012年11月掲載)