受験生の皆様

Global News −南山大生の海外見聞録

失敗はキラキラの宝石

アジア

今村 衣里さん (法学部法律学科)韓国・韓南大学へ交換留学 [ 2010年3月〜2010年12月 ]


ソウフにある伝統的な建物の前で


スピーチコンテストで入賞


文化祭 クラスの皆でトッポギを作った


文化祭 韓国の伝統の舞(タルチュン)をクラスで発表し優勝!

このまま大学生活を平凡に過ごしたくない。
学生の今しかできないことって、やっぱり留学!
韓国なら隣の国で近いし、韓流ドラマやK-POP人気などで日本との友好関係も深い。
何かしら刺激は欲しいけど、ちょっと不安、という私にはぴったり。
そう思い、留学を決心した。

留学先の韓南大学では、学びも生活も、韓国にどっぷり浸かった。
午前中は韓国語の授業、午後は会社法、経済法、英米法といった専門科目の法律の勉強。もちろん韓国語で。
寮では、韓国人の友達とルームシェアし、誕生日などうれしいことがあると、よくフライドチキンとコーラでお祝いした。
と言うと、すぐに仲良くやれたみたいだけど…実はそう簡単じゃなかった。
彼女たちは基本的に「自分のものは皆のもの」「皆のものは自分のもの」という考え。
私のものが勝手に使われていたことや、ルールを破って部屋に勝手に友人を連れ込んで夜中騒がれた時は、腹立たしくてしょうがなかった。
しかし、郷に入れば郷に従え。国が違えば文化も違う。
韓国の文化や価値観を受け入れることも必要、と考えを改めた。
例えば、韓国では、女性が一人で食事やショッピングに行くのはNG。
一人だと友人やパートナーのいない、性格に問題のある人と思われ、白い目で見られるらしいのだ。
そのことを知ってからは、私の行動も変わった。

他にも文化や価値観の違いで、いろんな場面で数えきれないほど失敗をした。
そのせいだろう。留学してから変化を恐れなくなった。
海外で生活すると、最初はいろいろとまどうのが当たり前。
でも、失敗を恐れず、むしろたくさん失敗したほうがいいんだと気づいた。
現地の人と積極的に触れ合って、どんどん交流の場を求めて行動する中で、
いつの間にか考え方が柔軟になり、強くなった。
失敗して落ち込んでも、それは「変わる」ための大事なステップ。
変化を楽しめるようになれば、刺激あるキラキラの毎日が待っている。

見聞録メモ

費用

約80万円

[ 内訳 ]

寮費(月額):9000円、食費(月額):約30,000円、南山大学の授業料(年額):980,000円、留学先の授業料:0円、奨学金(給付):20万円

おすすめスポット

ナミソン

冬のソナタの並木道で有名な場所。シーズンによっては観光客も多いが、とてもきれいで、すごく静か。心も体もリラックスできる場所。

一日のスケジュール

[ 平日 ]

午前9時〜午後1時:韓国語の授業。
午後:法学部での学部専門科目の授業。
夜:宿題、予習復習など。

[ 休日 ]

近くの繁華街でお茶をしたり、ショッピングをよくした。また、ソウルにもよく遊びに行った。

おすすめの食べ物

ビビン冷麺

コチョジャン(唐辛子のペーストようなもの)が茹でた麺の上にのっていて、ゆで卵と海苔と混ぜて食べると最高においしい!

(2012年11月掲載)