アフリカ
長田 翠さん (外国語学部英米学科)ウガンダ共和国でNGO活動に参加 [ 2012年1月30日〜4月1日 ]
ピグミー族の村を訪れた時に
ごみのリサイクルを目指したプログラムの企画資料用にスラム地区で撮影
友人たちとチャパティパーティ!
NGOが経営する孤児院の子供たちと最後の日に
「ムズング!」
孤児院でのボランティアに向かうため、通りを歩いていると、ウガンダの人たちは決まって私に向かって叫んだ。
ムズングとは、白人を意味するウガンダの言葉。
彼らにとって私たちの肌は珍しいらしく、近寄って肩をたたかれたりと常に注目される。
時には、何もしていないのに、いきなり攻撃的な態度をとられることもあった。
ウガンダに来て4日目に出かけた小旅行では、道や治安、言語など、何も知らないということの怖さを思い知った。
帰りに乗ったバスの車内は狭くて暑くて身動きが取れず、トイレにも行けない状態。
11時間も揺られて、やっと降ろされた場所は真っ暗で、タクシーの客引きに腕をつかまれ、連れて行かれそうになった。
なんとか知り合いの人と連絡がとれ、無事に帰れた時は心底ほっとして涙が出た。
驚いたり怖い思いをしたりもしたが、それでもウガンダに来てよかったと思う。
ウガンダは別名「アフリカの真珠」。
広大で豊かな自然を目の当たりにすると、すべてがちっぽけに思えてくる。
国立公園で野生のゾウ・キリン・ワニそして時にはライオンが見られるサファリツアーは、心底感動した。
そして、途上国で実際に生活し、支援活動を行ってみてわかったのは、自分にできることの少なさ、力量の無さだ。
これまで良いと思っていた「支援」のとらえ方も変わった。
ただ単にお金を送り続けたり、「与える」だけでは意味がなく、自分たちでお金を生み出せるサイクルを作れるよう、ウガンダの人々が自力で生きていくために技術支援をするなど、「支える」ことこそが一番重要なのだと身をもって知った。
停電して1日ぶりに電気がついたとき、スラムから聞こえた歓声。
日本では「電気がつく」というあたり前のことが、この地ではどれだけ幸せなことか。
生きていられることのありがたさを痛感した。
アフリカの国や人々に対する考え方は、渡航前とは大きく変わった。
野生の動物と貧しくともたくましく生きる人々から、生きることと幸せについて教えられたようだ。
費用約40万円 [ 内訳 ]渡航費:15万円(往復) |
おすすめの食べ物Rolex チャパティというナンを薄くしたようなものに、卵焼き、野菜をはさみ、くるくる巻く食べ物。店によって少しずつチャパティの味も違うので、食べ比べもおすすめ! |
一日のスケジュール[ 平日 ]09:00 家を出発 |
海外渡航を考えている方へのメッセージ大学生はとっても自由です!自分が動けばなんだってできます。大人でありながら、仕事に時間を取られずに過ごせるのは大学生のうちだけです。南山大学はほんとに色々な情報や機会を与えてくれる大学だと思うので、利用できるものはすべて利用して、大学での自由を満喫してほしいと思います。 |
(2013年6月掲載)