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子宮頸がんワクチン 成分と因果関係か
9月10日 11時58分

子宮頸がんワクチン 成分と因果関係か
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子宮頸がんワクチンを接種したあとに体の痛みなどを訴えるケースが相次いでいる問題で、医薬品の副作用などを調べる専門機関の医師のグループが、「一部の患者はワクチンの成分との因果関係がある疑いがある」としたうえで、「治療やリハビリで改善が見込まれるため早期の診断が重要だ」という初めての見解をまとめました。

子宮頸がんワクチンは、接種後に体の痛みを訴えるケースが相次いで報告され、厚生労働省は、ことし6月、接種の積極的な呼びかけを中止するよう全国の自治体に指示しています。
副作用の情報などを調べる医薬品医療機器総合機構が設けた医師のグループは、痛みが出たと報告された37人について、カルテを分析し接種との因果関係などについて初めての見解をまとめたことが関係者への取材で分かりました。
この中で、9人については接種と発症の時期が近く、接種以外の原因が見当たらないことなどから、ワクチンに含まれる成分が作用し関節に炎症を起こして痛みが引き起こされた疑いがあるとしています。
残りの28人については、ワクチンの成分と直接の因果関係がある可能性は低く、接種の痛みや精神的な要因をきっかけに体の痛みやけいれんが続いている疑いがあるとしています。
そのうえで、いずれの症状も治療やリハビリで改善が見込まれるため早期の診断が重要だとしています。
厚生労働省は、この報告を受け、早期診断に向けて体制の整備を進めるとともに、このグループとは別に設置している研究班でさらに調査を続け、接種の呼びかけを再開するか、検討することにしています。

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