宮城・石巻市で突風の被害か9月16日 17時51分
16日午後3時すぎ、宮城県石巻市で店舗の屋根が吹き飛ばさるなどの被害が相次ぎ、警察などは突風による被害の可能性もあるとみて詳しく調べています。
16日午後3時15分ごろ、宮城県石巻市の築山地区で、「店舗の屋根が吹き飛ばされた」「電柱がなぎ倒された」などの通報が警察や消防に相次いで入りました。
警察と消防が調べたところ、仏具店の店舗として使われていた建物で、屋根の上に取り付けられたやぐらの部分が前の路上に吹き飛ばされ、破片などが西の方向におよそ50メートルにわたって散乱したということです。この建物は現在は使われていないということで、今のところ、けが人の情報はないということです。
また、この建物の西側にある居酒屋の屋根がほとんど吹き飛ばされていたほか、建物から西におよそ150メートル離れた住宅の屋根のトタンも飛ばされ、近くの電線にぶら下がっていたということです。さらに、この建物から南西におよそ700メートル離れた新館3丁目の住宅でも、屋根が飛ばされたり、窓ガラスが割れたりする被害が出ているということです。
警察と消防は、突風による被害の可能性もあるとみてさらに詳しく調べています。
「暗くなり、風と雨が吹きつけた」
自宅の屋根が突風で飛ばされた石巻市三ツ股1丁目の藤原登美雄さん(62)は「1階に居たら空が暗くなって、今までにないくらいに風と雨が吹きつけた。大きな音がしたので2階に上がると水浸しになっていた。近所の人から屋根が飛ばされていると言われて初めて気付いた。電線に引っかかっているのがうちの屋根のようだ」と話していました。
1000世帯で停電も
石巻市によりますと、屋根が吹き飛ばされたり、電線が切れたりする被害が相次いでいる、石巻市の三ツ股地区や築山地区などでは、およそ1000世帯が停電しているということです。東北電力が停電の原因や現場の状況を詳しく調べています。
仏具店店長「また災害に遭い残念」
屋根の上のやぐらが飛ばされる被害を受けた仏具店「仙和石巻店」の店長高橋壮年さんは「当時は倉庫から200メートルほど離れた店舗に居たが、台風の被害が気になり建物を見に行ったら、屋根の上が飛ばされており、本当にびっくりした。災害には備えていたが、周りの人にご迷惑をおかけして申し訳ない。東日本大震災のときも床上まで浸水して再建したところだったが、また災害に遭い本当に残念だ」と話していました。
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