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東電 大雨でタンク周辺の雨水を放出
9月16日 14時52分

台風18号の接近に伴い、東京電力福島第一原子力発電所では、大雨の影響で一部のタンク周辺の囲いにたまった雨水について、放射性物質の濃度が海への排出基準を十分に下回っているとして、排水溝を通して海に放出する措置をとりました。

台風18号の接近に伴って、福島第一原発では雨や風が強まり、4号機の山側に設置された2か所のタンクの囲いでは、中の水の量が急速に増え、周囲にあふれ出るおそれが出てきました。
東京電力が2か所の水について、ベータ線という種類の放射線を出す放射性物質の濃度を調べたところ、1リットル当たり2ベクレルと8ベクレルで、このうちストロンチウムは半分程度とみられ、海への排出基準の30ベクレルを十分下回っているとしています。
このため、東京電力はタンク自体からの汚染水漏れはなく、雨水だけがたまっていると判断し、16日午後0時40分すぎに、囲いの中にたまった水を排水溝を通して海に放出する措置をとりました。
このほかのエリアのタンク周辺の水があふれるおそれが出た場合、放射性物質の濃度が基準に比べて低く、雨水と判断できるものについては、海に排水するということです。
また、300トン余りの汚染水が漏れた4号機山側に設置された別のタンクの囲いの中にたまった水は、ベータ線を出す放射性物質が、1リットル当たり17万ベクレルと極めて高い値で検出されたことから、この水を近くのタンクに移すとともに、ほかのエリアのタンク周辺のたまり水についても、濃度が高い場合はタンクに移すことにしています。
一方、台風の接近に伴い、東京電力は16日予定していた汚染水対策の工事など屋外での作業の一部を中止しました。

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