小川(左)と組んでリフティングをするケネディ=トヨタスポーツセンターで(宮崎厚志撮影)
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名古屋グランパスのFWジョシュア・ケネディ(31)が15日、結果的に2ゴールを挙げ損なって敗れた清水戦からの切り替えを強調した。前日の清水戦ではゴールラインの内側でバウンドしたシュートがノーゴールとなり、PKとなる明らかなファウルにも笛は鳴らなかった。それでもケネディは、「2ゴールを失ったけど、次に切り替えている」と、21日のホームFC東京戦を見据えた。
決定機を逃し続けた末にロスタイムに逆転ゴールを喫し、10位に後退した悪夢の敗戦から一夜が明けた。台風上陸前の生暖かい空気のなかでクールダウンメニューをこなしたケネディ。不運としか言いようがない2つのシーンについて、「シュートは入ったり入らなかったりするもの。気にしないようにしている」と切り替えを強調した。
問題のシーンは前半38分だ。相手DFを鮮やかなボールコントロールで抜き去り、左足を一閃(いっせん)。バーを直撃したボールはゴールラインの内側でバウンドし、クリアされた。映像を確認した複数の選手も「あのシュートは入っていた」と証言。ケネディは「イングランドならゴールだった」と、今季からゴールライン判定システムを導入した英プレミアリーグを例に挙げ、悔しがった。
さらに後半31分にはペナルティーエリア内で相手DFヨンアピンに抱きつかれるようにして倒されたがファウルを取られず、勝ち越しの大チャンスとなるPKを与えられなかった。「レフェリーは家に帰って映像をチェックしてくれていると思う」と、間接的に家本主審への反省を促した。
この2点が認められれば勝っていただけに「ベリー・アンラッキー」と苦笑したケネディ。ただ、テレビ観戦した闘莉王から「運とかじゃないんだ! 運は自分でつかみ取るんだ!!」と激励されたように、サッカーはときに不運を乗り越えなければならないもの。次節のFC東京戦へ、前線の大黒柱は次こそ自身の力でゴールをつかみ取るつもりだ。
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