政治堺市長選後の政界シミュレーション 橋下、安倍両氏どう動く?+(2/2ページ)(2013.9.15 23:47

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堺市長選後の政界シミュレーション 橋下、安倍両氏どう動く?

2013.9.15 23:47 (2/2ページ)

 もし新人が敗れると、都構想は頓挫し、橋下氏の求心力低下も避けられない。野党再編の主導権を握るのは困難となり、渡辺氏や、ブロック構想に傾斜する民主党執行部のペースで野党内が動く可能性は高い。

 橋下氏に近い維新議員は民主党、みんなの党の中堅・若手と「DRYの会」を結成し、新党結成の地ならしを進めてきたが、その努力も水泡に帰してしまう。

 橋下氏が共同代表を引責辞任すると言い出すことも考えられ、党の解体に直結する事態も予想される。このため国会議員団幹部は早くも「首長選で国政政党の代表が辞任する必要はない」と予防線を張り、松野頼久国会議員団幹事長も15日、堺市に駆けつけた。

 自民党本部は、大阪府連が求めた現職への推薦ではなく、本部から積極的には応援を出さない「支持」にとどめた。維新を憲法改正のパートナーと位置付ける首相サイドの意向に配慮したものだ。今月9日には、菅義偉(すが・よしひで)官房長官が首相官邸で維新幹事長の松井一郎大阪府知事と面会している。

 新人が勝利すれば、首相サイドは維新に再接近し、「菅-松井ライン」を軸に、良好な関係構築に腐心するに違いない。維新が接近すれば、憲法改正や安保政策で慎重な公明党を牽制(けんせい)することも可能になる。維新が政権に入れば野党は分断され、政権はさらに安定したものになるが、その点については首相と橋下氏には大きな溝がある。

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