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ウリ民族フォーラム2005 in 京都 「子どもたちに明るい未来を」

 ウリ民族フォーラム2005 in 京都(主催=同実行委員会)が11日、同志社大学ホール寒梅館で行われ、地方青商会会長、幹事長と会員、京都をはじめとする各地の同胞ら約1300人が参加した。今年で10回目となるフォーラムは、「在日」という存在を力に変えて1世たちの精神を受け継ぎ、「子どもたちに明るい未来を」という青商会世代の決意に満ちあふれていた。

自主性実現できる時代

京都第1初級の生徒らによるマーチング

 今回のフォーラムは、「おいでやす! KYOTOへ」「未来に向かってきょうからハッシン」「ミレコンサート」の3部構成で行われた。

 第2部で上映されたドキュメンタリービデオ「テイク オーバー ザ スピリッツ」は、女優のちすんさんや笑福亭銀瓶さんをはじめ、日本社会で活躍する若い世代の同胞の活動と思いを描き出した。

 つづいて行われた座談会「Cコリア(※参照)時代と無限の可能性」では、在日本朝鮮人人権協会理事の金東鶴氏の司会で、朝鮮大学校助手の李柄輝氏、弁護士の金舜植氏、青商会中央幹事長の殷鍾仁氏らが、各専門分野での経験について述べながら、好転する朝鮮半島情勢とともに在日同胞を取り巻く情勢も転換しているなか、青商会世代ができること、やるべきことについて意見交換した。

 李柄輝氏は、朝鮮半島を取り巻く情勢と東北アジア諸国で高まる反日機運などの動きは、同地域での大きな地殻変動の表れだと述べながら、東北アジア情勢が朝鮮半島を中心に回っていることを強調した。

今回のフォーラムには1300人が参加した

 また、過去にも実力のある朝鮮人は多かったが、民族問題が解決していなかったためにみずからの夢を実現できなかったと指摘。しかし、民族問題が解決に向かっている現在の情勢下では、誰もがみずからの夢を実現できる舞台が整っていると述べた。

 金舜植氏は、朝鮮学校に対する日本政府の政策を歴史的に振り返りながら、「現況は依然として厳しいが、悲観的になることはない」と指摘。その根拠として、「政府の政策は変わってないものの、日本の社会が大きく変わった」ことをあげながら、在日同胞が朝鮮民族としての自主性を実現できる時代が到来したと強調した。

 とくに、同胞子女がみずからの存在を肯定的に、プラスとしてとらえるようにするうえで重要なのが朝鮮学校、民族教育だと述べながら、在日同胞は今後、愛族愛国運動の歴史を踏まえて、未来志向で進むべきだと指摘した。

 殷鍾仁氏は、10年間の青商会の活動は、民族性を守ることの正当性と同胞ネットワークの威力を再確認した期間だったと述べながら、1、2世が民族性を守りぬいたことにより、日本社会で活躍する3、4世が登場し、青商会世代もこの精神を受け継げば数年後にはさらに多くの若い世代が活躍するだろうと語った。

「夢はかなえられる」

 第2部ではまた、各分野で活躍する在日同胞たちの「MILEメッセージ」が紹介された。

 シネカノン代表取締役の李鳳宇氏と映画監督の井筒和幸氏、サッカー朝鮮ナショナルチーム代表の安英学選手(名古屋グランパスエイト)、京大博士で同大学大学院工学研究科助手の張浩徹氏、札ノ辻診療所副所長で、NPO法人エルファの副理事長である朴錫勇氏等が出演し、在日という立場は決して不利なものではなく、目標を定めその実現のために努力すれば、必ず夢はかなえられるということを強調した。

 第3部の公演では、京都第1、第2、第3初級の生徒らによる民族器楽演奏とマーチング、合唱などが披露されたほか、文芸同京都オモニコーラス部、京都青商会と文芸同京都朝青コーラス部による歌なども舞台に上がった。また、南朝鮮のコーラスグループ「ウリナラ」の公演も行われた。

 実行委員会の鄭致元委員長(京都青商会会長、青商会中央会長)は、「今回のフォーラムでは、情勢が厳しい中でも若い世代が一生懸命努力すれば、夢をかなえられるという未来志向的な可能性を与えたかった」とふり返りながら、「これからも一人で解決できないことは地域で、地域で解決できないことは『全国』で解決できる同胞ネットワークの威力をさらに強化したい」と抱負を語った。

 ※「Cコリア」という言葉には、Koreaという表記をCoreaに正そうという思いが込められている。(李松鶴記者)

[朝鮮新報 2005.9.15]