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政治
政府エネ計画、原発比率明示見送り 1年2カ月ぶり稼働ゼロ
2013.9.15 10:28
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関西電力は15日、国内で唯一稼働している大飯原発4号機(福井県、出力118万キロワット)を定期検査のため停止させる。国内の稼働原発は昨年7月以来、約1年2カ月ぶりにゼロになる。
一方、政府が年末までに策定する新たな「エネルギー基本計画」で、将来の原発を含む電源の構成比率(総発電量に占める比率)の明示が見送られることが14日、分かった。原発の着実な再稼働が見通せない状況が続くため、最適な電源の組み合わせを盛り込むことは困難と判断した。
大飯4号機は15日午後5時ごろから出力を下げ始め、同11時ごろに発電を停止。16日未明には原子炉が完全にストップする。大飯原発は、3号機も2日に定検入りしている。
原発は、営業運転開始から13カ月以内の定検が義務付けられ、通常の定検期間は3~4カ月。ただ、大飯3、4号機は、原子力規制委員会から敷地内の破砕帯(断層)が活断層ではないと判定されたものの、再稼働に向けた同委の安全審査は終了のめどが立たず、定検の終了時期も未定だ。
政府が電源の構成比率の明示を断念したエネルギー基本計画は、10~20年程度の国のエネルギー政策の基本的な方向性を示すもので現在、政府の総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)傘下の基本政策分科会が、見直しに向けた議論を進めている。
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