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気仙沼 保存断念の漁船解体へ9月9日 14時20分
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東日本大震災の津波で宮城県気仙沼市に打ち上げられ、一時は保存が検討された大型の漁船「第18共徳丸」の解体に向けた作業が9日から始まりました。
「第18共徳丸」は、福島県いわき市の水産会社が所有する、全長およそ60メートル、総トン数330トンの漁船で、震災の津波で、沿岸から600メートル余り離れた気仙沼市の住宅街に打ち上げられました。
気仙沼市は、震災の記憶を後世に残す「震災遺構」として、第18共徳丸の保存を検討しましたが、所有する水産会社が「解体を望む市民がいる」などとして解体の手続きを進めていました。
9日は、所有する会社の社長や解体工事を請け負った北海道室蘭市のNPOのメンバーなど6人が、近くの神社で工事の安全を祈願しました。
そして、漁船の周りでは、解体の際の騒音を防ぐ壁を取り付けたり、現場事務所を建てるため土地をならしたりする作業が行われました。
所有会社の柳内克之社長は「保存を望んでいない市民が多かったので、苦悩しながら解体を決めました。漁船にはお疲れさんと声をかけたい」と話していました。
作業は来週にも実際の解体が始まり、来月半ばには終了する予定だということです。
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