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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日午後2時、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から新型ロケット「イプシロン」1号機を打ち上げた。61分39秒後、搭載していた宇宙望遠鏡「スプリントA」を南米上空の高度1100キロで軌道に投入し、打ち上げは成功した。
当初は8月22日に発射予定だったが、配線の誤りが見つかって延期。同27日には、ロケットと地上管制装置の通信で生じた0・07秒のずれが原因で発射19秒前にカウントダウンが自動停止した。この日は、警戒区域に船舶が入る恐れが出たため、発射が15分延期されていた。開発チームを率いる森田泰弘教授は会見し「ようやく心の底から笑える日が来ました。最後は生みの苦しみを味わったが、班員全員がよく頑張ってくれた」と笑顔で話した。
日本の新型ロケットは、主力のH2A以来、12年ぶり。IT技術を駆使して点検を自動化するなど、人員とコストの大幅な削減を可能にする打ち上げ方式が、世界で初めて実現した。固体燃料ロケットは7年ぶりの復活。1号機の打ち上げ費は約53億円で、約75億円だった先代・M5の7割。将来は30億円を目指す。
発射場周辺には、前回を約5000人上回り、町の人口(約1万7000人)を超える約2万人が見学に訪れた。見学場は、打ち上げ10秒前からカウントダウンの声に包まれた。家族で訪れた鹿児島県鹿屋市の鶴丸映子さん(54)は「打ち上がるまで心配で、赤ん坊が生まれるような思いをしました」と涙ぐんだ。
JAXAは、スプリントAを、同町にある半島の岬「火崎(ひさき)」にちなみ「ひさき」と命名した。岬は町の東端に位置し、最初に朝日が当たることから、新しい夜明けの象徴と捉えた。地元の漁師が漁の安全を祈願する場所で、観測所から旅立った宇宙望遠鏡の成果を願った。惑星の観測を狙うため「太陽の先」との思いも込めた。ひさきの開発費約48億円で、高度約1000キロの軌道から、太陽系の惑星の大気や磁気を調べる。
(2013年9月15日06時03分 スポーツ報知)
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