オフィスH(あっしゅ)−短編配給業太脚奮闘記

世界から、個性的なアニメーションや独立系作家に役立つ情報を紹介します。

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パリJapan Expo

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7月2日から5日まで、パリの郊外のノール ヴィルパント展示会会場で、第10回Japan Expoが開催され、15万人の来場者が見込まれているそうです。

高級紙Le FigaroLe Mondeも、日本の「マンガ、アニメ、ゲーム」サブカルチャーの祭典として伝えています。
Le Monde(ル・モンド)は、例の117億円の国立メディア芸術総合センター(仮称)まで触れ・・・「アニメの殿堂」でなく、「musee du manga(マンガ博物館)」という紹介で・・・、日本でマンガがいかに浸透しているか、いかにお金を稼いでいるを分析している〜!しかも、117億円が与野党の政争の的になっていることまで〜!!

AFPは、アニソン歌手が出演したことを取り上げ、Japan Expoを日本のポップ音楽を知る場としても紹介していますねぇ。

こういう風に書くと、日本では、「Japan Expoがフランスで大人気になり、日本のマンガ、アニメはスゴイ!」って思う人も出ちゃいますよねぇ。
ちと早とちり、かも。
大方の見方は、「コスプレ」ファン(アマチュア)が集まるお祭り。
Le Mondeもコスプレさんたちを写真で紹介しています。

コスプレファンのみなさんは、衣装や装飾品は手作りするようで、ファンション業界からは「商売にならない」というぼやきも。

コ・フェスタ2009のPRで、コスプレファンとは程遠い方々も日本からパリに渡ったそうです。
冒頭の写真は、振り幅の広いプレゼンターが揃った、記者発表のフォトセッションのです。
すっごいゴチャ混ぜ!!!
日本の現代カルチャーは、こういうゴチャ混カルチャーとして受け取られ、そこにある種の開放感を求めるフランス人に支持されるのかしら、と思ったりして。

「ボクは、日本のアニメを見て育ったんだ」(29才男性)という、大人のオトモダチの言葉を信じ、フランスはジャパニメーションの大市場な〜んて思いこまないでくださいね。
この世代はTVで日本アニメを見ていた人たちであることに間違いはない。だからって、大人になっても「好き」な人は少数。
アキバみたいに、コスプレで闊歩できる界隈はパリにもありません。だから、Japan Expoに集まってくる。

外国の文化に興味を持つ、比較的国際人の大人は、「日本じゃ、街中でナイフで刺されて、殺されるらしいけど、アニメやマンガの影響かな?」と真顔で聞いてきます。

欧州ではアニメーションがゲンキです。欧州陣による劇場公開作の制作も公開も増えています。
もちろん、第一のターゲットは子ども・ファミリー。ハリウッド・アニメの影響は極めて大きい。
しかし近年、大人向けアニメーション映画が増えている。そして数字も出しているのです。
アニメ=子どもという固定観念が弱くなっている。
これは、「日本のアニメを見て育った」世代の功績かも。
勘違いしない方がいいのは、「日本のアニメを見て育った」世代は、大人のオトモダチでなく、大人に成長しているということ。
彼らが満足する映画を出せば、日本アニメもまんざらじゃない。
ともあれ、Japan Expoに集まる15万人とは、すこーし違うタイプだろうと思っています。

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