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シリア難民増加 受け入れ課題
9月15日 13時56分

アサド政権への軍事攻撃が当面、回避されたシリアでは政府側が攻勢を強めて内戦が激化していて、増え続ける難民の受け入れがヨーロッパ各国の課題になっています。

アメリカとロシアがシリアの保有する化学兵器の廃棄に向けて14日、合意したことでアサド政権への軍事行動が当面、回避されましたが、シリア国内では政権側が反政府勢力の支配地域を奪い返すなど、内戦が激しさを増しています。国連は、戦火を逃れて国外に脱出したシリア国民はすでに、人口の1割に当たる200万人を超えたとしていて、内戦の激化に伴って難民は増え続けています。
14日には、地中海を船で渡ってきたおよそ360人がイタリア南部のシチリア島にたどり着き、国連難民高等弁務官事務所によりますと、この1か月余りにイタリアに逃れたシリア国民は3300人に上り、渡航費用を捻出するために臓器移植に同意する人もいるということです。
国連は、レバノンなど周辺国は受け入れ態勢が限界に近づいているとみていて今後、地中海などを隔てたイタリアやギリシャをはじめ、ヨーロッパ各国が主な渡航先になるとみられます。
しかし、シリアでの内戦が激しくなれば難民はさらに増え続けるとみられ、今後、どこまで難民を受け入れられるかがヨーロッパ各国の課題になっています。

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