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【グラニュース】


リーグ10試合ぶり負けた

2013年9月15日 紙面から

清水−名古屋 後半、清水に決勝ゴールを許しうなだれるGK楢崎(右)とぼう然とたちすくむニッキ(左)=アイスタジアム日本平で(佐伯友章撮影)

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 名古屋グランパスは清水に1−2で逆転負けし、7月13日の鳥栖戦から続いていた不敗記録が9でストップ。勝ち点は36のままで10位に順位を下げた。横浜MはC大阪と1−1で引き分けたが、勝ち点48で首位を守った。2位浦和はFC東京の平山に決勝点を許し2−3で敗れて同46、3位広島は川崎に0−2で完敗して3連敗を喫し、同44で足踏みした。鹿島は甲府に敗れたが勝ち点41で4位、C大阪も同40の5位で順位は変わらなかった。

◆清水2−1名古屋

 Jデビューを飾ったルーキーに酷な結末が待っていた。同点で迎えた後半ロスタイム、ペナルティーエリア内に走り込む清水のラドンチッチと大前の両FWを、DFニッキは懸命に目で追った。

 完全な2対1。「もう少し2人の間に立って、パスの出し手を迷わせることができていれば」とニッキは振り返る。マークがラドンチッチに寄ったところでセンタリングが大前へ。決勝ゴールを決められた。

 「いい感じで試合に入ることができたけど、最後の失点が…」。客観的にはニッキの責任にはできない失点。父のGKハーフナー・ディドさん(55)に続きグランパスでは初めて親子でのJ出場を果たした新人は、敗戦の痛みを背負い込んだ。

 歯車が少しずつ狂っていた。前半から決定機の数では圧倒しながらも、FWケネディらが肝心のシュートを決められない。MF藤本は「チャンスで決めきれなかったのがすべて」と言い切る。

 拙攻が続けば、勝負の風向きが変わるのは必然だ。後半14分にワンチャンスを生かされて追いつかれると、37分には開幕戦以来のスタメン出場で奮闘していたDF牟田は左右両足のふくらはぎと太ももがつり、退いた。代わりに緊急出場したニッキへ最後にしわ寄せがいった。ストイコビッチ監督は「ニッキと牟田には敗れて申し訳なく思う」と若い2人をかばった。Jリーグで敗れるのは10試合ぶり。8日に天皇杯初戦のJFL・長野パルセイロ戦でまさかの敗北を喫したばかりで、DF田中隼は「それまで負けない流れができていた。少なからず敗れた影響はあった」。金星献上のショックも微妙に影を落としていたのか。

 秋風吹く日本平での敗戦で、逆転Vの可能性は限りなくゼロに近づいた。牟田とニッキの両新人の頑張りだけが、未来への一筋の光となった。 (木村尚公)

 

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