20日に販売される米アップルのiPhone(アイフォーン)の新端末「5s」と「5c」の通信料や端末価格が13日、各キャリアで相次いで発表された。初めてアイフォーンを取り扱う業界最大手のNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク間でシ烈な三つどもえ戦が勃発している。この日は、廉価版となる「5c」の予約開始日(5sは予約なし)。午後4時の一斉受け付けを前に午前中の段階では、どこも端末価格や通信料は発表していなかった。最初に発表に踏み切ったのはauで、次いで予約受け付け1時間前にドコモが発表。ソフトバンクが発表したのは夜になってからで、午後4時の予約開始時には通信料や端末価格は未定のままだった。
「どのような料金体系や割引サービスを設定するかのすさまじい駆け引き合戦となっています。ソフトバンクは前回のアイフォーン5の時も後出しでした」(IT関係者)
ドコモは過去にアイフォーン目当てで他社に流出したユーザーの回帰を促すプランに重点が置かれたが、既存ユーザーへの恩恵が薄いことに期待ハズレの声も。またauは1年前に出たアイフォーン5を最大2万8000円の高価格で下取るプランを発表。既存ユーザーの流出を阻止したい格好だ。
一方、後出しで優位に立ったはずのソフトバンクは、料金体系で他社との明確な差別化はなかった。「月額料金では各社横一線。発売まであと1週間あるので、孫正義社長はなにかサプライズを用意しているのでは。過去にも特別キャンペーンや付加サービスの無料化を突然発表している。ちょっと不気味ですね」(同関係者)。利用者にとってはキャリア間の激しい競争で、サービスや価格面で恩恵が出てくるだけに歓迎すべき状況だ。
ドコモはどのモデルも他社からの乗り換え、機種変更とも同価格に設定した。低価格版5cの16ギガバイト、32ギガバイトの両モデルも実質0円で、16ギガバイトでは1年間は月々525円の通信料割引も付く。定額データ通信料は全モデルで月額5460円となった。
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