和田監督は乱闘の輪にいたが…【拡大】
和田監督は小川監督とともに審判団から説明を受けた。虎将は「マートンだけじゃなく、こっちだって『ハイ、そうですか』といえるようなプレーではない。審判に抗議をした? うん」と話したが、原球審は「特に(抗議)どうこうというものではなかった。『マートンを退場にしますよ』といった。監督からどうのこうのというものではない」と明かした。詳細はカーテンの向こうだが、マートンの判定に対する不服が和田監督にあったとすれば、それが伝わっていなかったことは事実だ。
だが、六回一死三塁で、川端の遊ゴロの間に1点先制された直後、改めて審判団のもとへ。「退場になった後に相川がまだ(スコアボードのオーダーに)残っていた」ことの確認だったという。アナウンスがなく、観客はぼう然。5番打者を失ったことに比べれば、実に些細なことだった。
八回二死一、二塁の好機では代打に日高を送ったが、二ゴロ。結果論ではあるが、桧山という勝負手はなかったか。首位・巨人とは12差がつき、優勝は絶望的だが、和田監督の姿勢を選手もファンも見ている。試合後、「やる気ないなら、辞めろ」とヤジも飛んだ。
昨季から「熱くなれ」をスローガンに定めた。どれだけ抗議しても判定は変わらない。だが、もう一度、和田監督は考えるべきである。まだ間に合う。本当に熱い気持ちを今、取り戻そうではないか。 (阿部 祐亮)
(紙面から)