2013.9.15 05:04(1/2ページ)

阪神・藤浪、バレと真っ向勝負も…自滅6敗

二回、真っ向勝負でバレンティンを空振り三振に仕留めた藤浪(撮影・岡田亮二)

二回、真っ向勝負でバレンティンを空振り三振に仕留めた藤浪(撮影・岡田亮二)【拡大】

 (セ・リーグ、ヤクルト2-0阪神、19回戦、阪神14勝5敗、14日、神宮)しびれる対戦だった。藤浪が“世紀の1本”を阻止した。日本の未来を背負う19歳らしく、真っ正面からぶつかった。本塁打のシーズン新記録「56号」に王手をかけるバレンティンを、1安打こそ許したが“足踏み”させた。

 「しっかりと投げられた。ヒット1本は打たれましたけど、良かったんじゃないかと思います」

 午前中にチケットは完売。歴史的瞬間に立ち会おうと、立ち見の観衆もあふれた注目の第1打席は、0-0の二回先頭だ。初球からこの日最速151キロを低めにズバッと投じた。2球目のカーブで空転させ追い込むと、1ボールを挟み、外角スライダーで空振り三振。内外へ投げ分けて手玉に取った。

 四回二死走者なしの2打席目で、この日初安打となる右前打を許したが気に留めず「0」を並べていった。六回に安打と盗塁、暴投も絡んで川端の遊ゴロ間に先制点を献上。七回には自らのけん制悪送球とスクイズで、痛恨の2点目を失った。和田監督も「暴投とけん制悪送球な。投球内容は藤浪らしいというか、いい方の部類だった」と嘆いたが、この無援では到底責められない。

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