2回裏、ヤクルト・バレンティンを空振り三振に仕留める阪神・藤浪=神宮球場(撮影・今野顕)【拡大】
(セ・リーグ、ヤクルト2-0阪神、19回戦、阪神14勝5敗、14日、神宮)阪神のドラフト1位・藤浪=大阪桐蔭高=が今季11勝目を懸けてヤクルト戦に先発登板。前日練習では「自分の球で勝負したい」と語るなど、シーズン本塁打記録「55本」の更新を狙うバレンティンに真っ向勝負を挑んだ。
藤浪は一回を3人で仕留めて上々の立ち上がり。二回はバレンティンに対して初球ストレート、2球目カーブで追い込み、カウント1-2から4球目の外角スライダーで空振り三振。後続も二ゴロ、投ゴロに仕留めて3者凡退とした。三回は二死から投手・木谷に四球を与えたが、無安打で序盤を切り抜けた。
四回は二死からバレンティンと2度目の対戦。初球フォークを右前に運ばれ、初ヒットを許した。ユウイチにも痛烈な中前打を浴びて一、二塁とされたが、相川を二ゴロに打ち取った。五回は無難に3者凡退とした。六回は三輪に右前打を許すと、二盗と暴投で一死三塁のピンチを招き、川端の遊ゴロの間に1点の先制を許した。バレンティンとの対戦は三飛に抑えた。
七回は先頭・ユウイチに中前打、自らのけん制悪送球などで一死三塁とされ、森岡の一前スクイズバントで2点目を失った。
八回、この回先頭の代打・宮本の打球を右足に受けると、上田の三前送りバントで代走・川崎が二進。三輪へ四球を与えて一死一、二塁とされた場面で降板した。2番手・筒井が川端を三邪飛に打ち取ると、3番手・渡辺が登板。バレンティンへの初球が暴投となり二、三塁と傷口を広げると、バレンティンへの敬遠四球で満塁としたが、ユウイチを投ゴロに抑えてピンチを脱した。
だが、この日は打線の援護がなく完封負け。藤浪は7回1/3を2失点だったが、今季6敗目を喫した。