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【プロ野球】

バレ またまた56号お預け 4打席目敬遠にはブーイング

2013年9月15日 紙面から

ヤクルト−阪神 8回裏2死一、二塁、渡辺の暴投でランナーがそれぞれ進塁、一塁が空き苦笑するバレンティン。捕手清水=神宮球場で(佐藤哲紀撮影)

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◇ヤクルト2−0阪神

 ヤクルトが連敗を4で止めた。6回に足を絡めて1死三塁の好機をつくり、川端の遊ゴロの間に1点を先制。7回に森岡のスクイズで加点した。木谷が7イニング無失点で3勝目。阪神の藤浪は8回途中2失点と好投したが6敗目を喫した。

     ◇

 球場全体にすさまじいブーイングが渦巻いた。バレンティンの第4打席。8回2死一、二塁で回ってきたが、代わったばかりの渡辺の初球がワンバウンドの暴投。走者がそれぞれ進んで二、三塁に。一塁が空き、試合を諦めない阪神は55発男との危険な勝負を避けた。捕手は立ちはしなかったが、大きく外角へ寄ってストレートの四球。バレンティンは1度打席を外すと、苦笑いして天を仰いだ。

 「正直がっかり。あの1球で、勝負してもらえないことが分かったからね。でも、(ブーイングで)阪神ファンも56号を楽しみにしてくれていることが分かったよ」

 阪神先発・藤浪の前に第1打席は空振り三振。第2打席は初球、ライナー性の右前打を放った。打率でもリーグトップのバレンティンは「ホームランになるような内角や真ん中への球は、きょうもほとんどなかったので、外角の(安打を)打てる球を大振りせず右方向に打った。こういう打撃を心掛けていけば、いつか本塁打は出ると思う」と、冷静さは保てている。

 試合前は練習で使う隣接の球場とクラブハウスの間、約200メートルの移動でファンにもみくちゃに。だが「55号を打った時点で気持ちは落ち着けている。毎打席立つ度に声援を送られるのは、いいモチベーションになっている」とプレッシャーにはなっていない。15日(神宮)は台風18号の影響で試合開催自体が危ぶまれており、週明けからは横浜、甲子園と敵地が続く。「正直こうなっては、球場うんぬんじゃない。どこででもいいから早く打って、この状況から解放されたい」と本音を語った。 (竹村和佳子)

 

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