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【スポーツ】

沙保里 14連覇で締める レスリング世界選手権へ出発

2013年9月15日 紙面から

出発前にポーズをとる世界選手権で世界大会14連覇を目指す吉田沙保里(中)ら代表勢=中部国際空港で(高橋雅人撮影)

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 16日に開幕するレスリング世界選手権(ブダペスト)の女子55キロ級で世界大会14連覇に挑む吉田沙保里(30)=ALSOK=が14日、中部国際空港から出発した。レスリングの改革に伴う階級変更で、今大会が最後となる可能性もある同級。絶対女王は一度もその座を譲らずに、締めくくることを誓った。

 20年五輪の東京開催とレスリング存続が決まってから初めての大会。世界14連覇の期待がかかる吉田が語ったのは、自らが君臨する女子55キロ級に対する思いだった。

 「(自分の歴史は)55キロ級で始まった。誰にも譲らずに、自分で優勝して終わりたい」

 16年リオデジャネイロ五輪で女子は現行の4階級から6階級に増える。新階級は11月に提示されるが、国際オリンピック委員会(IOC)による20年五輪の報告書には55キロ級はなく、今大会が同級で臨む最後の世界大会になる可能性もある。

 02年から採用された55キロ級。常にトップを走ってきた。世界選手権は同年に初代女王に輝いて以来10連覇。五輪も3連覇。この間には119連勝と58連勝もマークした。喫した2敗はいずれも2キロオーバーで計量する団体戦。純粋な55キロ級では無敗なのだ。

 手応えはある。「ロンドン五輪のときはレスリング人生でどん底。それに比べれば調整できているし、調子も上がっている」。女子日本代表の栄和人監督も「気を抜かなければ勝てる」と背中を押す。

 「減量はずっとしてないし、新階級がどういう形になるか分からないけど、52キロ級ができたらベストかな」。階級変更への不安も打ち消した絶対女王。まずはハンガリーで女子55キロ級=吉田沙保里の公式を完成させる。 (高橋雅人)

 

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