関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)が15日夜、定期検査のため運転を停止する。これで国内で稼働する原発は1年2カ月ぶりにゼロとなる。安倍政権は、安全性が確認された原発については再稼働を認める方針で、原子力規制委員会が原発の再稼働に必要な審査を進めている。
関電は2日に停止した大飯3号機に続き、15日夕から4号機の出力を下げ始め、午後11時に出力ゼロにして営業運転を停止する予定。原子炉が完全に止まるのは16日未明の見込み。
今夏は記録的な猛暑となったが、電力需要のピークは過ぎており、当面、国内の電力は足りる見通しだ。このまま原発が再稼働しなければ、東日本大震災後初めて「原発ゼロ」で冬を迎える可能性もある。暖房で電気を多く使う冬に電力が足りるかどうかは今後、政府が検証する。